京都精華大学ギャラリーTerra-Sにて、前期企画展として「スケッチーズ|八瀬の石黒さん家から見た世界」が開催されます。


陶芸家 石黒宗麿の家は、八瀬の端っこにある。…正面には比叡山の山並み、庭では妻のとうさんが菜園をし、犬たちが駆け回っている。季節ごとに梅や桜、柿、椿が色づき、鳥たちがさえずる。麓の街道に目を向けると、大八車を引く人々や柴を担いだ女性たちが行き交う。

石黒さんのスケッチブックには、そんな八瀬の景色が何枚も描かれている。けれど、その膨大なスケッチを見ていると、八瀬という土地の風土や風習を描きながらも、ここではないどこかの景色を描いているようにも思えてくる。というのも、スケッチの多くは景色を写生したものではなく、皿や壺に合わせた図案へと展開されているからだ。石黒さんは、山あいの八瀬での暮らしを描き留めることで、どこでもない世界を描き出そうとしたのかもしれない。…

本展では、石黒さんのスケッチをはじめ、陶芸・建築・庭景・集古・玩具という5つのチームが描き出したスケッチたちをお見せしていく。

公式サイトより)

<参加作家>
陶芸チーム:木村隆(釉薬研究)、田中大輝(陶芸家)、中村裕太(美術家)
建築チーム:惠谷浩子(風景学)、諏佐遙也(模型製作)、本橋仁(建築史家)
庭景チーム:石川知海(御庭植治)、山本麻紀子(アーティスト)
集古チーム:菊地暁(民俗学)、松元悠(版画家・美術家)、麥生田兵吾(写真家)
玩具チーム:尾崎織女(日本玩具博物館学芸員)、軸原ヨウスケ(デザイナー・玩具工芸社)、長友真昭(玩具作家・玩具工芸社)、山名伸生(玩具蒐集家)

関連イベント

■オープニングトーク
日時|6/27(金)18:30〜19:30
会場|京都精華大学ギャラリーTerra-S
*申込み不要・無料

■なかよしトーク|ビヨンド・ザ・『アウト・オブ・民藝』
リサーチプロジェクト『アウト・オブ・民藝』から今回の「スケッチーズ」に至る経緯を紹介し、アートとガクモンの理想的距離感を考えます。
日時|7/11(金)19:00〜(18:30開場)
会場|京都精華大学明窓館4F
登壇者|軸原ヨウスケ+中村裕太
定員|60名
*申込み不要・無料

■手仕事の学校1|八瀬の民俗・民家・風景・路上観察
民家や風景、路上から八瀬をみつめるトーク&ワークショップ。
日時|7/12(土)13:00〜17:00
会場|八瀬陶窯
定員|20名(要申込み・先着順)
参加費|無料
●トーク1「八瀬の民俗と民家(今和次郎、西山夘三、路上観察、瀝青会)」菊地暁(1時間)
●トーク2「八瀬陶窯と八瀬の景観」惠谷浩子(1時間)
●ワークショップ「八瀬の路上観察」林丈二(路上観察学会、イラストレーター、エッセイスト)(2時間)
*詳細はこちらをご覧ください。

■手仕事の学校2|八瀬陶窯の庭・玩具のデザイン
日時|7/13(日)13:00〜17:00
会場|八瀬陶窯
定員|20名(要申込み・先着順)
参加費|無料
●トーク1「石黒さんのスケッチと庭」山本麻紀子+石川知海(1時間)
●
トーク2「玩具工芸とデザイン(八瀬の麦藁人形・伏見人形)」軸原ヨウスケ+長友真昭(1時間)

●ワークショップ「八瀬の麦藁人形を作る」尾崎織女  (2時間)
*詳細はこちらをご覧ください。

■ギャラリートーク
日時|7/26(土)14:00〜14:30
会場|京都精華大学ギャラリーTerra-S
*申込み不要・無料

会期:2025/06/27〜2025/08/03
会場:京都精華大学ギャラリーTerra-S(京都府京都市左京区岩倉木野町137 京都精華大学 明窓館3F)
開館時間:11:00〜18:00
休館日:日曜日(ただし、8/3(日)はオープンキャンパスのため開場)
入場料:無料
主催:京都精華大学
公式サイト:https://gallery.kyoto-seika.ac.jp/exhibition/250627/