今回の「美術遊歩」では、東京を拠点とする村田真さんが、限られた日数で遠征する場合、どのように計画をたて、実行されるのか、時間や料金も含めて詳細にレポートしていただきました。関西って2日間でこんなに詰め込めるのか! 村田さん流高密度倹約美術館ツアー、まずは前編として1日目をお送りします。(artscape編集部)
この2月、関西の美術館を回ってきたのでそのことについて書きたい。といっても関西へは年2、3回は行っているし、artscapeには関西の読者も執筆者も多いので、単なる展覧会レビューではつまらない。そこで今回はプランの立案から旅程の組み方、そしてどこでなにを食っていくらかかったかまで細かくドキュメントしていこうと思う。役に立つかどうかは疑問だが、首都圏から関西の美術館を巡るときのひとつの参考になれば幸いです。
旅程を組む
遠出するとき重要なことは、見たいもの(美術館や展覧会)を、いかに効率よく見て回るかである。効率的とは短期間に、安く、たくさん見ることだが、この3つを並立させるのは至難の業だ。それはおいおい触れることにして、とりあえず2月上旬に関西方面で見たかった展覧会を挙げると、
・「プラカードのために」(2025/11/01-2026/02/15)国立国際美術館
・「拡大するシュルレアリスム」(2025/12/13-2026/03/08)大阪中之島美術館
・「セカイノコトワリ―私たちの時代の美術」(2025/12/20-2026/03/08)京都国立近代美術館
・「笹岡由梨子のパラダイス・ダンジョン」(2026/01/17-03/22)滋賀県立美術館
の4本。これを軸に、ほかにおもしろそうな展覧会はないかと調べてみると、
・「中立点|In-Between―第19回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館展示帰国展」(2026/01/24-03/01)京都市京セラ美術館 桜水館
・「サラ・モリス 取引権限」(2026/01/31-04/05)大阪中之島美術館
・「日本画アヴァンギャルド KYOTO 1948-1970」(2026/02/07-05/06)京都市京セラ美術館
などもある。ほぼ京都と大阪に集中しているので、この7本でスケジュールを立てることにした。問題は時期である。「プラカードのために」は2月15日まで、「日本画アヴァンギャルド」は2月7日からなので、両方見ようとすれば2月7~15日に行くしかないが、あいにくこの期間は事情があって家を空けられない。どちらかを諦めるしかないと思ったちょうどそのころ、「日本画アヴァンギャルド」の内覧会の案内が届いた。これはありがたい。内覧会だといち早く見られるし、記者会見や作品解説がつくこともあるし、なにより入場無料のうえ、カタログをもらえることが多いので(最近はくれないところも増えているが)、できる限り内覧会で見るようにしている。
内覧会の日時は2月5日(木)13時から。また関連企画として、同日10時半から京都・藤井大丸 7galleryで現代日本画展「77年後のリフレクションKYOTO 2026」(2026/02/06-05/06)の内覧会もあるという。この日なら行けるので、これを基点にスケジュールを組めばいい。
京都国立近代美術館と京都市京セラ美術館、国立国際美術館と大阪中之島美術館はそれぞれ隣接しているので、この4館だけなら日帰りも不可能ではないが、ちょっと離れた滋賀県立美術館にも寄るとなると1泊しなければならない。滋賀をパスすれば話は早いが、実はいちばん見たいのが「笹岡由梨子展」なので外せない。
ならば5日の午前中に滋賀に行き、午後から京都を回って6日に大阪の美術館を見れば効率的だが、あいにく6日は午前中から東京で用事があるので、行くとしたら4、5日の2日間しかない。そこで、4日朝に滋賀に行き、そこから大阪に直行して美術館を見る。宿泊は京都だとインバウンドで高そうだから大阪にして、翌朝京都に行くことにしよう。これだと初日は滋賀と大阪の3館で計4本を見なければならずかなりハードだが、「拡大するシュルレアリスム」は東京に巡回するので時間がなければパスすればいい。
ということでスケジュールを組んでみた。
2月4日(水)
・滋賀県立美術館「笹岡由梨子のパラダイス・ダンジョン」
・大阪中之島美術館「拡大するシュルレアリスム」「サラ・モリス 取引権限」
・国立国際美術館「プラカードのために」
大阪で一泊
2月5日(木)
・藤井大丸 7gallery「77年後のリフレクションKYOTO 2026」(内覧会)
・京都国立近代美術館「セカイノコトワリ―私たちの時代の美術」
・京都市京セラ美術館「日本画アヴァンギャルド KYOTO 1948-1970」(内覧会)、「中立点|In-Between―第19回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館展示帰国展」
ほな行ってきま。
滋賀県立美術館「笹岡由梨子のパラダイス・ダンジョン」
まず滋賀県立美術館へ行くには、東海道線の瀬田駅からバスに乗らなければならない。瀬田までは2つの行き方があって、新幹線のぞみで京都まで出て在来線で戻るか、ひかりで米原に出て在来線で行くかだ。京都経由だと早いが(2時間45分、13,560円)、米原乗り換えのほうが安く済む(3時間17分、12,650円)。約30分か約900円か、どちらを節約するかだ。どっちにしろランチ一食分だな。時間はある程度融通が効くので、ここは迷わず安いひかりを選択。
出発時間は逆算して決めればいい。その日の最後は大阪の美術館(2館とも17時閉館)なので、14時には大阪に着いていたい。となると滋賀県立美術館は12時半ごろ出なければならない。同館はリニューアル後、初の訪問なので余裕をもって見たいから、11時ごろ到着すればいいか。
これにぴったりなのが、東京7:33発ひかり633号。これだと米原9:47着、9:59発のJR快速に乗り換えて瀬田10:50着。もしひかりに乗り遅れても次の7:39発のぞみ217号に乗れば、名古屋でひかり633号に追いつくので安心だ。ということで大阪までの乗車券と米原までの自由席特急券を買う(13,530円)。瀬田駅前からは11:00発のバス(250円)で県立図書館・美術館前に11:05着。いまはスマホでチョチョッと検索できるけど、昔は時刻表をあっちこっちめくっていました。
当日は朝7時に六本木の家を出て、東京駅構内のキオスクでサンドイッチと缶コーヒーを購入(計440円)。ひかりは自由席が多いうえ利用者が少ないので余裕だ。定刻通りに出発。朝食をとって富士山を眺める。富士山が見られるとワケもなく嬉しい。本を読んだり車窓をぼーっと眺めたり居眠りしたりしているうちに米原に到着。
在来線のホームには予定より1本早い9:50発の新快速が発車寸前だったので飛び乗る。新快速は瀬田に止まらないので近江八幡で快速に乗り換えて瀬田に10:35着、バスも1本早い便に乗れたので、美術館には11時前に着くことができた。
滋賀県立美術館は1984年、滋賀県立近代美術館として開館。30年を経てSANAA設計による新生美術館を策定したが、建設工事の入札が不落となり計画は凍結。2021年に館名から「近代」を外してリニューアルオープンした。ぼくは開館20周年記念の「コピーの時代」展(2004)と 「中ハシ克シゲ展ZEROs」(2006) の少なくとも2回来たことがあるが、もう20年も前の話。展覧会はなんとなく覚えているけど美術館自体の記憶はおぼろげなので、どこがどうリニューアルされたのかわからない。
「笹岡由梨子のパラダイス・ダンジョン」の入場料は一般1,300円だが、ここはAICA(美術評論家連盟)のプレスパスで入場。AICAには美術評論家と呼ばれるのが嫌で誘いを断ってきたが、10年ほど前ようやく入会したのは、日本だけでなく世界中のほとんどの美術館がフリーになるこのプレスパスに目が眩んだからである。年に100回も200回も美術館に行くぼくにとっては、年間2万円の会費を払っても大黒字なのだ。
笹岡由梨子の作品は一言でいえば映像インスタレーションだが、ハイテクでも洗練されてもなく、むしろ手づくり感やレトロ感の漂うデロリとした感触が特徴である。初めて接したのはいつだったか、artscapeのアーカイブを調べてみたら、ちょうど10年前の第19回岡本太郎現代芸術大賞展だった。少し長いがそのときの文章を引用しよう。
岡本太郎賞や次点の敏子賞の作品より心を動かされたのだ。それ以降も何度か見ているが(このあと国立国際美術館でも再会するはず)、キモかわ感やデロリ感は失われておらず、むしろ映像や装飾はますます過剰に、音楽はいっそう神経をくすぐるようになっている。

滋賀県立美術館の木のホール前に置かれた笹岡由梨子《ラヴァーズ》(2024)[筆者撮影]
作品は1点ずつ区画が分かれており、その間の通路は照明が落とされ紫色っぽい緞帳に覆われて、昭和のキャバレー(行ったことないけど)を彷彿させる艶かしさだ。ふと思ったが、《アニマーレ》(2024-2025)のように電飾やネオンに囲まれたアイコン(イコン)は祭壇画を思い出させるし、《プラナリア》(2020-2021)や《ポロニア》(2025)に見られる3面スクリーンはまるでトリプティク(三連祭壇画)である。これは現代のバロック芸術ではないか。すっかり洗脳されて出てきた。

笹岡由梨子《ポロニア》(2025)[筆者撮影]
「ニューSMoAコレクション」(2025/12/04-2026/02/23)も覗く。当初ここは戦後アメリカ美術のコレクションが目玉だったように記憶するが、最近は滋賀県が障害者の造形活動を積極的に支援してきたこともあってアール・ブリュットの収集にも力を入れている。なかでも平田猛の数十点に及ぶ紙に色鉛筆の作品が圧巻。また西條茜、松元悠、保良雄ら最近の作品も多く、特に梅津庸一の作品が40点近くもあって、国立国際美術館の個展の際にまとめて購入したのかと思ったら、出品目録によるとコレクターからの寄贈らしい。いや梅津だけでなく大半の作品はコレクターか作家本人からの寄贈になっている。公立美術館はどこも寄贈なくして成り立たないからな。
笹岡展のカタログを買おうとショップに寄ったら、A5サイズの小型版ながら4,180円とけっこうなお値段。これからまだたくさん回るのでカタログ代だけでかなりの出費となるだけでなく、重量も相当な負担になりそうで一瞬ひるんだけど、やっぱり購入。
大阪中之島美術館「サラ・モリス 取引権限」ほか
12:34発のバスで瀬田駅まで戻ったが、腹が減ったので予定にないランチタイムに。といってもほとんど選択肢がなく、駅前の餃子の王将でニラレバ炒めに餃子3個をいただく。ライスなしで819円だから、のぞみとの差額より安い。とひとりごちているうちに乗るつもりの電車が行ってしまった。予定より15分遅れの13:05発の快速に乗り、山科で新快速に乗り換えて13:58大阪着。徒歩で大阪中之島美術館に向かい、14時過ぎに着く。まあまあのペースだ。
大阪中之島美術館は2022年に開館した新しい美術館で、黒い箱形(ホワイトキューブならぬブラックキューブ!)の建築は遠藤克彦の設計。新しいといっても最初に美術館構想が生まれたのが1983年というから、実現するまでに40年近くかかったわけで、日本でもっとも難産の美術館といえる。
まずは「サラ・モリス 取引権限」へ。同館は美術評論家連盟のプレスパスが使えないので1,800円払って入場。ちなみに大阪府でプレスパスが有効なのは国立国際美術館と国立民族学博物館の2館だけで、公立・私立はすべて使えないのだ。東京の48館は別格としても、神奈川、愛知、京都はいずれも10館で使えるし、兵庫でも4館が有効なのに、なぜ大阪だけ圧倒的に少ないのだろう。ケチなのか? それとも美術評論家になにか恨みでもあるのか?
ともあれエスカレーターで5階の展示室へ。最近海外の事情に疎く、サラ・モリスの名前は知らなかったが、1967年にイギリスに生まれ、現在ニューヨークを拠点に活動しているというから、アートワールドの最前線で生き抜いてきたアーティストということだろう。確かに作品は洗練されて見栄えがよく、マーケット受けしそうではある。
作品はアルファベットや数字などの記号、モダン建築の織りなすパースがかったグリッド、音声を計量化したグラフなど、現代社会を取り巻くさまざまな情報やパターンをカラフルな抽象絵画に昇華させたもの。目を見張るのはその完成度で、笹岡由梨子とは違って手の痕跡を感じさせない絵画は、芸術品というよりもはや工業製品である。これがアートマーケットに乗るための条件なのか。
興味深いことに、クリップのかたちから発想された《ブルー・キーホール[クリップ]》(2011)や、リオデジャネイロの都市に感化された《エレトロブラス電力会社[リオ]》(2013)などの色彩と形態は、フランク・ステラを想起せずにはいられないが、モリスはステラのようなモダニズムの美学とは正反対の政治経済や社会学に関心があるようだ。いってみればミニマルな表現を手段として用いつつ、ちゃっかり社会的メッセージを被せちゃうみたいな戦略。そんなあざとさを感じてしまうのはぼくだけだろうか。

サラ・モリス「ミッドタウン」シリーズより[筆者撮影]
もうひとつ笹岡との違いをいえば、モリスの作品は明晰で言語化しやすく、それゆえに生成AIでも比較的簡単につくれちゃいそうな気がすることだ。逆にAIで笹岡のような作品がゼロからつくれるようになったらもはや芸術はおしまいである。そんなことも含めていろいろ考えさせられた、という点で有意義な展覧会だった。
こちらのカタログも「笹岡由梨子展」と同じくA5サイズで4,180円、しかも笹岡展より約50ページも少ない約200ページ! 持ち運ぶにはありがたいが、せめて半額にしてくれへんか?
ということで15時を回ってしまった。あと2時間足らずで企画展2本を見るのはきついので、「拡大するシュルレアリスム」は東京で見ることにする。プレスパスも使えないし。しつこいか。
企画展とは別に多目的スペースという場所で和田真由子の個展を開催中というから見に行く(2026/01/24-02/23)。これは同館が関西・大阪21世紀協会と共同主催で関西ゆかりの若手アーティストを紹介する「Osaka Directory Supported by RICHARD MILLE」シリーズの12回目。多目的スペースというからそれなりの展示室かと思ったら、ロビーの端っこの空きスペースだった。
作品は大きな黒いゴワゴワした物体を天井から吊り下げ、背後の窓ガラスにもドローイングした白い紙を貼ったインスタレーション。「『イメージにボディを与える』ことを志向し、頭の内に宿る像を、透明素材と重層構造を駆使して現実空間に呼び込む」そうだが、サラ・モリスの精緻で鮮やかな作品に目が慣らされた後で見せられると、正直かなりツライものがある。
国立国際美術館「プラカードのために」
連絡橋を渡って国立国際美術館へ。こちらは1970年の日本万博の会場内に建てられた万国博美術館のパビリオンを再利用して77年に開館。2004年、建物の老朽化により中之島に移転した。シーザー・ペリ&アソシエイツジャパンによる設計は、建物全体を地下に埋める珍しいものだ。
「プラカードのために」の入場料は1,500円だが、ここはプレスパスが効くし、なにより招待状を送ってくれるのでありがたい。
同展は差別や社会的抑圧に抵抗する表現に焦点を当てたもので、タイトルの「プラカードのために」とは九州派の田部光子が1961年に、当時盛んだった労働運動のプラカードを女性解放など社会変革のためにつくったらどうか、と提案した文章に基づく。7人の出品作家は田部をはじめ女性が6人を占め、男性は金川晋吾ただひとり。いびつにも思えるが、企画した主任研究員の正路佐知子氏によれば、ジェンダーバランスを考えて男女同数にするのは建前主義的だし、逆に女性に限定すれば「女性作家展」のレッテルを貼られ、論点をずらされてしまいかねないとのことだ。
2年前に91歳で亡くなった田部は、襖を支持体に星条旗を描いたり黒人の顔写真をコラージュしたりした《プラカード》(1961)や、マネキンの腰の部分に釘を打ち込み内部に真空管を潜ませた《人工胎盤》(1961/2004)など、旧作を展示。田部と同じく九州出身の牛島智子は、上京後モダニズム絵画を志向していたが、帰郷してからは地元八女市の地域資源である和紙やロウソクを作品素材に用いるようになった。床に展開される《ひとりデモタイ 箒*筆*ろうそく》(2025)はその集大成的インスタレーションといっていい。

牛島智子《ひとりデモタイ 箒*筆*ろうそく》(2025)[筆者撮影]
笹岡由梨子は滋賀でも展示していた《イカロスの花嫁》(2015-2016)と新作《Working Animals》(2024-2025)の展示。前者はギリシャ神話のイカロスに戦時中の花嫁人形の逸話を強引につなげた物語を強烈な映像と音楽で表現し、後者は1台のピアノの周囲でさまざまな動物たちが人間に強制された「労働」について歌うものだ。金川晋吾は、親密な関係にある女性1人と本人を含めた男性2人(のちにもう1人加わる)の共同生活を、文字どおり赤裸々に写真に撮ることで、結婚や家族といった制度に収まらない新しい人間関係について問いかける。
いずれの作品も泥臭くて手づくり感が強く、表現が直接的で洗練からはほど遠い。こうした特性を女性性と結びつけたい欲望にも駆られるが、金川や先ほど見たサラ・モリスがその反証となるだろう。それにしても今日見た展覧会は金川を除いてみんな女性だったなあ。
コレクション展をさらっと見てミュージアムショップへ。「プラカードのために」のカタログはインスタレーションビューを中心に構成されているため、会期中に完成したのだろう。早めに訪れていたら入手できなかったはずだ。サイズは笹岡展やモリス展の倍くらいありそうなB5変形なのに、値段は2,640円と1,500円以上も安い。なぜこんなに違うのか? それについてはまた後で。
17時前に美術館を出て、ホテルに向かう。ネットで中之島周辺のホテルを調べてみたら、6,460円のスマイルホテルが最安だった。カプセルホテルならもっと安いが、イビキがうるさくて眠れないことが多いので、狭くても個室でゆっくり休みたい。スマイルホテルは広さが4畳半程度ながら、設備もアメニティもすっきり必要最小限にまとまっていて快適。これでええねん。
中之島を選んだのは美術館に近いこともあるが、翌朝京都の藤井大丸 7galleryへ行くのに京阪中之島線に乗れば京橋乗り換えで祇園四条まで行けるから。でもあとで調べてみたら、阪急京都線で京都河原町まで行ったほうが安くて早いし、乗り換えもないことが判明。阪急大阪梅田駅までは徒歩20分くらいかかるけど、朝の散歩と思えば悪くない。
大阪のギャラリー
ホテルに荷物を置き、10分ほど歩いてギャラリーが入居する江戸堀の若狭ビルへ。2階と4階のThe Third Gallery Ayaでは、開廊30周年を記念する「1996+30展」(2026/01/17-02/07)が開かれている。同ギャラリーゆかりの作家30人がここで最初に展示した作品のうち1点を出品するというもので、作家は石内都、笠原恵実子、牛腸茂雄、元永定正、山沢栄子といった写真家を中心とする顔ぶれだ。3階の Yoshimi Artsでは、グラスゴーを拠点とするレイチェル・アダムスの個展「Interference」を開催中(2026/01/31-03/01)。 アダムスはテクノロジーの歴史に関わる問題を扱っているそうだが、紙に描かれた細かい線はコンピュータの回路を想起させる一方で、アラベスク模様や迷路の地図、中世の写本といったアナログかつアナクロな絵図にも見えてくるからおもしろい。
ギャラリー近くの飲み屋に寄って、おでん盛り合わせやヒレ酒など6品ほどいただいて3,900円ちょっと(領収書をもらい忘れる痛恨のミスで下2桁を忘却)。ほろ酔いでホテルに帰る途中、コンビニで朝食用にサンドイッチ、サラダ、コーヒーなど計1,024円を購入。風呂に入ったりカタログめくったりテレビ見たりスマホ眺めたりしながら、珍しく日付が変わる前に寝た。
(後編へ)※3/24公開予定