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展覧会レビュー

村田真 原久子

中西信洋展
  9/9〜28 GALLERY wks.[大阪]
 
 
中西信洋展
雲や煙のようなものが描かれたドゥローイング。身体よりも大きいくらいのサイズになって、小さい紙に描いた漂うようなドゥローイングとはかなり異なったイメージを伝える。むくむく、もくもくしているのに固まって動かない感じが、ちょっと個人的には不満である。
[9月9日(月) 原久子]
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中西圭子展 池を巡る/落下・浮遊・上昇/水面下の混沌
  9/10〜24 ギャラリー風[大阪]
 
  中西圭子の作品を見るのは私にとっては10年以上ぶり。この個展では、紙に色鉛筆などを用いた緻密なドゥローイングを発表していた。感覚的なものと知的な要素が絡み合いながら、生命の痕跡を残していた。
[9月10日(火) 原久子]
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  金澤徹写真展 鉄のシリーズIV
  9/9〜21 The Third Gallery Aya[大阪]
 
 

私たちの日常生活の周辺には鉄からできたものは数限りなくある。これがなくては現代生活は成り立たない。作家が子供の頃住んでいた家の横に放置されていた鉄の大きな器。兄とこの中に入ってよく遊んだのだとテキストに書かれていた。金澤の写真の中の鉄は観る者の記憶をまさぐり、掘り起こしてゆく。
[9月10日(火) 原久子]

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  天江竜太展
  9/10〜11/8 fujikawa gallery / next[大阪]
 
 
天江竜太展
実際には見たこともない風景、存在しない場所も、私たちはこれまでに見た風景や映像などのストックから、さまざまにイメージしてしまえる。天江はCGを使ってそんなどこにもないがありそうな架空の風景を作ってしまう。
[9月10日(火) 原久子]
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  第22回オマージュ瀧口修造展 田中清光
9/2〜18 ギャラリー池田美術[東京]
 
 
第22回オマージュ

瀧口と同じく詩人にして画家の田中清光の詩とデカルコマニーによる展示。企画した佐谷和彦氏によれば、瀧口と田中はともにイニシャルがSTで、第1回オマージュ瀧口修造展のカタログのテキストを書いたのも田中という奇縁だそうだ。しかも佐谷と田中の両氏も45歳で銀行マンを辞め、瀧口を心の師と仰ぎつつ自分の道を歩み始めたという点でも共通している。これはもう瀧口―田中―佐谷の三位一体としかいいようのない展覧会。
[9月10日(火) 村田真]

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大谷佳子展
  9/9〜14 Space Kobo & Tomo[東京]
 
 
大谷佳子展

花のようなパターンの入ったガラス作品。テーマは「空華(くうげ)」で、病んだ人が虚空をながめるとあるはずのない花が見えるといった意味。でも作品は矩形の枠に閉じ込められて窮屈そうだ。
[9月10日(火) 村田真]

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  高馬浩展
  9/2〜14 藍画廊[東京]
 
 
高馬浩展
もこもこした彫刻だけでなく、もやもやしたペインティングもいい。
[9月10日(火) 村田真]
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  オノデラユキ作品展
  9/10〜10/5 ツァイト・フォト・サロン[東京]
 
 
オノデラユキ作品展
ふたつの新作シリーズ。「TRANSVEST」は、シルエットになったダンサーの身体に別のイメージを二重写ししたもの。「液体とテレビと昆虫と」は、テレビ画像から採取した昆虫と液体のイメージを組み合わせたもの。写真的視覚を意識したこれまでのシリーズほどコンセプトの明快さはないが、逆にその曖昧さが写真的視覚の本質を突いているのかもしれない。
[9月10日(火) 村田真]
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