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小山田匡範展 |
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12/2〜21 東京画廊[東京] |
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画面いっぱいに生物細胞みたいな楕円がひしめき、そのうえに白いジグザグの線が走っている。楕円は輪郭をぼかしているため、目の焦点はどうしてもシャープな白い線に合ってしまい、画面の深みに引きずり込まれそうになる。しかもよく見ると白い線は楕円のうえに描いているのではなく、マスキングで画面の地を残したもの。一種のオップアートだが、可能性を感じさせるオップだ。
[12月20日(金) 村田真] |
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life/art 02 |
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11/26〜1/26 資生堂ギャラリー[東京] |
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今村源、金沢健一、中村政人、須田悦弘、田中信行の5人展だが、案内状には「ギャラリー内に中村政人の家が建つ! ギャラリーが住宅展示場に様変わり!? 他の4作家は一体、どうする?」とある。主催者がそんな無責任なこといってどうする。でも実際ギャラリー内に家が建っていて、田中と金沢の作品の一部はその家のなかに展示されていた。この中村の「家」をめぐる作家同士の攻防は、資生堂ギャラリーの樋口昌樹氏の「理念と現実――家をめぐる対話」に詳述されていて、関係者には必読もの。
[12月20日(金) 村田真] |
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大島成己展 Reflections |
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12/21〜2/01 ノマルエディション/プロジェクト・スペース[大阪] |
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文化庁派遣芸術家在外研修員としてデュッセルドルフ美術アカデミーのトーマス・ルフ教室に1年間籍を置き02年9月に帰国した大島。これまでは写真と版画を併用した手法をとることもあったが、今回は写真作品。ガラス窓などに映り込んだ世界を切り取り作品としている。10年以上彼の作品を観てきたが、これまででもっとも確信を持って作っているようにみえた。今後の展開が楽しみだ。
[12月21日(土) 原久子] |
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伊藤存 "Alchemist Meeting" |
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12/17〜25 京都芸術センターギャラリー北[京都] |
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伊藤が学生時代に作った「ぬり絵」の作品がある。ブタをモティーフにしたもので、ぬり絵帳のような体裁になっている。水戸芸術館でのワークショップやここ京都芸術センターでの「 KYOTO CREATORS MEETING-2」で参加者に塗ってもらったこのぬり絵を壁全体を使って展示した展覧会。子供の時は枠の中を色で塗り分けてゆくものと、理由もわからずに思い込んでいたが、実はそこにある線画をどう料理したっていい、ということに気づくのに私は随分長くかかった。このワークショップに参加し、この展示を見た人はきっとちょっと幸せな気分になって帰ったに違いない。
[12月22日(日) 原久子] |
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遊びの名人 |
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12/20〜25 京都芸術センターギャラリー南[京都] |
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12月16〜18日の3日間に行われた、野村誠・森裕子・井上信太・山田珠実・前田真二郎らによるパフォーマンスの模様や創作の過程のドキュメント映像、その痕跡ともいえるインスタレーションの展示。天才・野村誠は人をその人自身の自由な方向へと導くことが出来るマジシャンいや神様みたいなアーティストだ。しばし柔らかなフェルト布のような床にごろごろして記録映像に見入ってしまった。
[12月22日(日) 原久子] |
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カレンダー展 |
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12/10〜22 アートスペース虹[京都] |
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ずっと恒例で開かれてきたカレンダー展。西岡勉デザインによる2003年のカレンダーをベースに使って作られた小品。やなぎみわはミシン目を切って重ねるとパラパラマンガに変身するものを作っていた。フジタマのカレンダーはかなり斬新で、平面と立体とが対になったもので、それもなんと音を奏でる「テルミ」という作品。簡易テルミンなのであった。未だ買ってから開いていないが、今回はカワイオカムラのCDを購入。ちょっと賭けに出てしまった。このディスクの中にカレンダーが入っているのだろうか?それとも声で月日を読んでいたりして。
[12月22日(日) 原久子] |
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