DNP Museum Information Japan - artscape
Museum Information Japan
Exhibition Information Japan
Recommendations
Exhibition Reviews
HOME
展覧会レビュー

村田真 原久子

束芋×できやよい 「にっぽんの、ななかむら」
7/18〜8/31 KPOキリンプラザ[大阪]
 
 
束芋×できやよい 「にっぽんの、ななかむら」
できやよいは現在イタリア在住。できにとっては久々の新作を出す展覧会。ロンドンから一時帰国した束芋も《hanabi-ra》という新作を披露してくれた(旧作2作品も展示のたびに完成度があがっている)。今回の2人展は企画者の椹木野衣氏がぜひこの両者を組み合わせでやってみたかったという必然をもったものだったらしい。女性で同世代ということ以外は、2人の間にはほとんど接点は見出せないが、見終えた後に、「にっぽんの、〜」と敢えてタイトルにつけた訳が伝わってきた。
[7月18日(金) 原久子]
top
Richard Hutten展
7/17〜31 イナートギャラリー[大阪]
 
  オランダのインテリア&プロダクトデザイナーのリチャード・ハッテンの個展。堅そうに見えて、座るとお尻が素材に沈み込んでゆくようなベンチとか。色も単色が基本だが、なかなか素材とかたちの組み合わせが楽しい。ちょうどサントリーミュージアム天保山(大阪)ではじまったブルーナ展の絵本などを展示するための台座などもハッテンが作ったものだという。ミッフィーちゃんに会いにそちらにも足を運ばねばいけませんね。
[7月18日(金) 原久子]
top
大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2003
7/20〜9/7 新潟県6市町村
 
 
大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2003
早朝、東京駅で今晩同宿する大阪の加藤義夫氏とばったり会う。7:48発の上越新幹線で越後湯沢に出て、ほくほく線に乗り換えて十日町に9:46着。約2時間の旅。ここからチャーターバスに分乗し、中里村の磯辺行久やカサグランデ&リンターラを見てから、津南町のドラゴン現代美術館(館長・蔡国強)でのキキ・スミス展のオープニングに出席。歴史民俗資料館では縄文の火焔土器を見ることができた。松代町に出て山に点在する作品を見てまわり、《まつだい雪国農耕文化村センター》で前夜祭。そのピロティで、クリスティアン・バスティアンス+ナン・フーバーによる『越後妻有版・真実のリア王』を鑑賞。なんで「真実のリア王」なのかというと、英語に直せば「Real Lear」、つまり言葉遊びなのだ。再びバスに乗せられて十日町の安宿はっとり旅館へ。ところが加藤氏と同部屋のはずがひとり分しか予約が入っておらず、狭い部屋にムリヤリ押し込まれる。ひと風呂浴びて、近くの空地で営業中の筑波大学貝島研究室+アトリエ・ワンによる「ホワイト・リムジン・屋台」で飲む。過疎地に出現した妙な屋台で海外のアーティストも飲んでいて、なんかヘン。
[7月19日(土) 村田真]

バスで松之山町の《森の学校キョロロ》へ。ここで「アボリジニ現代美術展」のオープニングに立ち会い、ジェニー・ホルツァー、クリスチャン・ボルタンスキー、川俣正らの作品を見てまわる。そうそう、作品の近くには「この先50m」とか標識が出てるけど信じちゃいけない。「50m」と書かれていたら200mは歩く覚悟が必要だ。このあと松代の山奥にある日比野克彦の「明後日新聞社」を表敬訪問し、十日町に戻って、棚田にこしらえた古郡弘の力作を堪能。夜は《越後妻有交流館キナーレ》での開会式にのぞみ、中心街の夏祭りを散策して、また「ホワイト・リムジン・屋台」で飲む。
[7月20日(日) 村田真]

とうとう降ってきた。雨のなか、朝9時に十日町駅前からバスに乗り、川西町の母袋俊也と田甫律子を見てから、妻有大橋下の河川敷で行なわれるミエレル・レーダーマン・ユケレスの《スノーワーカーズ・バレエ》へ。なんとこれ、13台の除雪車が踊る『ロミオとジュリエット』劇なのだ。運転する市の職員は「オレたち、なにやってんだべ」と思ったか。午後からのアート・シンポジウムはパスして、十日町市内に点在する菱山裕子、磯崎道佳らの作品を見て歩き、夕方東京へ。結局2日半バスツアーでまわったのに、全体の半分も見られなかった。
[7月21日(月) 村田真]
top
磯崎有輔展
7/22〜8/3 ギャラリーGAN[東京]
 
 
磯崎有輔展
ドアを開けるとプーンと木の香りがする。大小7点の木彫は神像のごとく金箔が施されているが、モチーフはセルフポートレートやアニメのキャラクター(?)。思わず「何様だ!?」といいたくたる。おもしろいじゃん。
[7月23日(水) 村田真]
top
黒のイデア
7/14〜8/2 文房堂ギャラリー[東京]
 
 
黒のイデア
4人展。ドローイング、絵画、写真と形式は異なるが、共通点はいずれも紙に黒一色で表現していること。黒はともかく、なぜ紙ばかりでタブローがないのか、よくわからない。
[7月23日(水) 村田真]
top
ボリショイサーカス
7/19〜27 有明コロシアム[東京]
 
 
ボリショイサーカス
きょうはおかあさんがおうちでしごとをするので、にこさんはひまそうなおとうさんをつれてボリショイサーカスにいきました。たかいとこでぶらぶらする空中ブランコにはおったまげました。おおきなトラがでてきてほえたときはすこしちびりました。いちばんうれしかったのは、パツキンのねーちゃんが半ケツでおどってたことです、とおとうさんがいってました。でもおかあさんにはないしょだって。かえりにペロペロキャンディをかってもらいました。おとうさん、ありがとう。にこ
[7月24日(木) 村田真]
top
小瀬村真美+澤登恭子展
  7/15〜8/2 人形町エキジビットスペース Vision's[東京]
 
 
小瀬村真美+澤登恭子展
扉を開けると花の香りが。正面の床には百合の花が敷きつめられ、壁には澤登が百合の花を口から吐き出す映像が映される。側面の壁には、長時間撮影で果物が腐っていく様子をとらえた小瀬村の映像。どちらも別々の場所で見たことのある作品だが、記憶していたものとずいぶん違ってたりして、いかに自分の記憶がいいかげんかを思い知らされた。
[7月25日(金) 村田真]
top
誘いの夢…/中川幸夫展
  7/26〜10/5 メゾンエルメス8階フォーラム[東京]
 
  こちらはラベンダーの香りが漂う。大きな部屋には天井から白い幕が垂れ下がり、床には青と灰色のラベンダーの花。小さな部屋には赤、青、白の円形のシートが置かれ、その上にラベンダーが巴模様のように散らされている。オープニングの今日は大野一雄が踊ったが、人が多いので肩越しにふるえる手しか見えなかった。「踊った」っていうんだろうか……。今日は中川の85歳の誕生日らしく、ケーキがふるまわれた。これはおいしかった。なかがわさん、おめでとう。まこ
[7月25日(金) 村田真]
top
   



ArtShopArchivesArt LinksArt Words
prev up next
E-mail: nmp@icc.dnp.co.jp
DAI NIPPON PRINTING Co., Ltd. 2003
アートスケープ/artscape は、大日本印刷株式会社の登録商標です。