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「写真 1_WALL」展

1_WALL Photography
更新日
2024年03月11日

株式会社リクルートが運営するギャラリー「ガーディアン・ガーデン」(東京都中央区銀座)主催による公募展。1992年に「ひとつぼ」展として始まり、2009年に「1_WALL」に改称。写真部門のほかにグラフィック部門があり、それぞれ毎年2回開催されている。グランプリ受賞者には、1年後にギャラリーで個展を開く権利が与えられる。また、応募者全員に審査員のコメントが返されるほか、一次審査通過者のなかから毎年1名に奨学金が給付され、入選者のその後の活動を紹介する展覧会の開催、作家ごとのファイルの保存・閲覧提供も行なわれるなど、充実したサポート体制も特徴である。35歳以下という応募年齢の制限があり、「写真新世紀」展と並んで、若手写真家の発掘・育成に大きな役割を果たしてきた。これまでに、野口里佳(第5回グランプリ)、蜷川実花(第7回グランプリ)、川内倫子(第9回グランプリ)などの写真家を輩出している。グランプリ決定までのプロセスは、「ひとつぼ」展時代と「1_WALL」への改称後とで一部異なる。「ひとつぼ」展では、ポートフォリオによる一次審査を通過した10名が、各自1坪(1.82☓1.82m)のスペースに展示を行ない、公開審査会によってグランプリ1名が選ばれた。「1_WALL」展では、ポートフォリオによる一次審査を通過した30名に対して、審査員が一対一でのポートフォリオ・レヴューを行なったのち、ファイナリスト6名を選出。6名は各自1壁面(縦2.5m×横3.85m)を用いて展示を行ない、「ひとつぼ」展と同じく公開審査会でグランプリが決定される。

補足情報

参考文献

『「ひとつぼ展」30回記念誌 : 「ひとつぼ展」566人の記録』,リクルート,2008