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「ビューティフル・ルーザーズ」展

“Beautiful Loosers”
更新日
2024年03月11日

2004年、オハイオ州シンシナティ市のコンテンポラリー・アートセンターを皮切りに、06年にミラノ・トリエンナーレ(イタリア)、08年に東京・ラフォーレ原宿など世界中を巡回したアーロン・ローズ企画の展覧会名、およびその軌跡を記録した同名のドキュメンタリー映画作品名。本展に参加したアーティストは多岐にわたるが、本展を企画・キュレーションしたローズ主催のアレッジド・ギャラリー(1992-2002)に関わりの深かったクリス・ヨハンセン、トーマス・キャンベル、バリー・マッギー、ハーモニー・コリン、マーガレット・キルガレンらが特に注目された。これらのアーティストの多くは、スケートボードやグラフィティ、パンク・ミュージック、ストリート・ファッションなどのユースカルチャーに影響を受け、また実際にそのようなライフスタイルを体現している。その基盤になっているのは「Do It Yourself」の精神であり、これらの生き方や考え方はアレッジド・ギャラリーおよび「ビューティフル・ルーザーズ」の一連のムーヴメントにおいても重要な要素としてステイトメントに盛りこまれている。

補足情報

参考文献

Beautiful Losers: Contemporary Art and Street Culture,(2nd edition),Aaron Rose et al.,Distributed Art Pub Inc (Dap)
Young,Sleek,and Full of Hell: Ten Years of New York’s Alleged Gallery,Aaron Rose ed.
アゲインスト・リテラシー──グラフィティ文化論,大山エンリコイサム,LIXIL出版,2015