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「ローデン・クレーター」ジェームズ・タレル

“Roden Crater”, James Turrell
更新日
2024年03月11日

1979年以降、アリゾナ州北部の死火山の噴火口とその周囲を天文台につくり変えるべく建設が進められている、現代美術作家ジェームズ・タレルのライフワーク・プロジェクト。ローデン・クレーターはサンフランシスコ火山帯の東端に位置する噴石丘で、クレーター・ボウルの中心とその地点からおよそ1,400フィート(約430メートル)北東にある第二噴火口とを結ぶ直線上、および第二噴火口の外輪山に沿ってカーブする遊歩道から四つの方位に分岐した先には、天体の運行や光の現象を肉眼で観察することのできる部屋が設けられる。光を主題としてではなく素材として用いたいと語るタレルは、それによって自らの経験を表現しようとするのではなく、知覚による経験の場をつくり出そうとしている。2011年現在、クレーター・ボウルの造成等、建設の第一段階までが終了。続く第二段階のための資金集めが進行中である。

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補足情報

参考文献

「ジェームズ・タレル 夢のなかの光はどこからくるのか?」展カタログ,世田谷美術館ほか編,ジェームズ・タレル展実行委員会,1997