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2018年09月15日号のバックナンバー
フォーカス
【韓国】アーカイブとしての映画祭の可能性──ソウル実験映画祭(EXiS)レポート
[2018年09月15日号(阪本裕文)]
2018年7月12日から19日にかけて、韓国にてソウル実験映画祭(Experimental Film And Video Festival In Seoul|EXiS)が開催された。今回、筆者はEXiSに参加したので、ここでは実際に観たプログラムや、アーカイブと映画祭について考えたことをレポートしたい。
キュレーターズノート
街の変わりゆく景色をどのように残すべきか
[2018年09月15日号(吉田有里)]
名古屋の港まちをフィールドに活動しているアートプログラム「MAT, Nagoya」と、毎年秋に開催する音楽とアートのフェスティバル「アッセンブリッジ ・ナゴヤ」。この二つの活動にとって、重要な場所である「Botão Gallery(ボタンギャラリー)」「UCO」「つむぎ」が、10月末を機に取り壊されることになった。これまでの活動を振り返るとともに、都市や地域の移り変わりとアートプロジェクトにおける「場」のあり方について考えていきたい。
二つの「ジブリ展」──「この男がジブリを支えた。 近藤喜文展」/「ジブリの大博覧会 ~ナウシカからマーニーまで~」
[2018年09月15日号(角奈緒子)]
不覚にも、込み上げてくるものを抑えることができなかった。美術館に足を踏み入れ、そんなふうに感じたことは過去に一度もない。「やってくれるじゃないか、ジブリ……。」
トピックス
今、アート購入に注目が集まるのはなぜ? その2──データとアートフェアの現場から見えること
[2018年09月15日号(墨屋宏明)]
現代美術のアートマーケットは国際的に好況が続いているが、日本のアートマーケットはいわゆるバブル崩壊以降は低成長が続く。しかし日本最大級のアート見本市「アートフェア東京」の来場者数と売り上げは伸びているという。このギャップはなぜか。アートを買って楽しむ文化は徐々に広がりつつあるのか。アートフェアを主催する「一般社団法人アート東京」マーケティング&コミュニケーションズ統括ディレクターの墨屋宏明氏に、アートマーケットをめぐる概観と合わせて聞いた。(編集部)
デジタルアーカイブスタディ
デジタル公共圏における地域映像アーカイブの役割──風景から「ともに生きる場」を構想する
[2018年09月15日号(水島久光)]
デジタルアーカイブは、社会の情報基盤のひとつとして広く認識されてきた。市民目線から見るデジタルアーカイブ、生活に根差したデジタルアーカイブとはどのようなものなのか。『手と足と眼と耳:地域と映像アーカイブをめぐる実践と研究』(学文社、2018)の編著者であり、メディア論、社会思想、情報記号論の研究をベースに、地域コミュニティによる映像アーカイブの現場に立つ、東海大学文化社会学部広報メディア学科教授の水島久光氏にご執筆いただいた。(artscape編集部)