バックナンバー

2018年10月15日号のバックナンバー

イメージ

フォーカス

みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2018

photo

[2018年10月15日号(白坂由里)]

東日本大震災の前後から全国的に広がった「芸術祭ブーム」は、美術館に足を運ばない層の人々にも作品に親しむ機会や、屋外インスタレーションを得意とする作家の活躍の場を広げたが、ともすれば単調な作品巡礼にもなりがちで、1、2回で終了してしまうケースも少なくない。しかし、「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ」は、コンパクトな形態を保ちながら今年で3回目を迎え、地元の美大である東北芸工大が中心となり、学びの場や地元での仕事を作り出している。その魅力とこれまでの変遷を、各地の芸術祭に足を運んできたアートライター・白坂由里がレポートする。

キュレーターズノート

Home-Moving! 風景と生活をめぐるアーカイブ

photo

[2018年10月15日号(松本篤)]

家と移動、風景と生活、記録と記憶。
「アーカイブ」をゆっくりと書き換える、手さぐりの試み。水戸から。

高松コンテンポラリーアート・アニュアルvol.07/つながりかえる夏──下道基行、山城大督、藤浩志、千葉尚実

photo

[2018年10月15日号(毛利直子)]

初回の瀬戸内国際芸術祭を1年後に控えた2009年、高松市美術館でアニュアル形式の現代美術のグループ展「高松コンテンポラリーアート・アニュアル」開催が実現した。「戦後日本の現代美術」を収集方針の柱に掲げ系統的にコレクション活動をしていたものの、若手美術家の自主企画展が叶わない時代が長かったため、1回でも多く続けたいと初回は「vol.00」で始まった。よって、今回紹介する「vol.07」は8回目、そして「開館30周年」を冠に初の夏開催となった。30周年、夏休みとあって、世代を越えた幅広い層と美術(館)を多方面に“つなげ” “ひらき” “ふりかえり”たいと考え、下道基行(1978-、愛知在住)、山城大督(1983-、愛知在住)、藤浩志(1960-、秋田在住)、千葉尚実(1979-、香川在住)の4人に参加を求めた。

トピックス

今、アート購入に注目が集まるのはなぜ? その3──若手アーティストはマーケットをどう見ているのか

photo

[2018年10月15日号(ユミソン)]

これまで2回にわたって紹介してきたように、このところアートマーケットに対する一般からの関心が少しだけ高まり、政府や産業界からも注目を浴びつつある。ある意味で流動的なこの状況に対して、若手アーティストの中には受け身になるのではなく、アーティストが主導しながら状況に対峙しようという試みが出てきている。2018年夏には中崎透の監修による「スーパー ローカル マーケット」とカオス*ラウンジによる「現代美術ヤミ市」が開催された。そのうち後者について、作家活動をしながら地域芸術祭のキュレーションや作品売買のプラットフォーム作りにも携わるユミソンがレポートする。(編集部)

アート・アーカイブ探求

エドヴァルド・ムンク《叫び》──震える魂「田中正之」

photo

[2018年10月15日号(影山幸一)]

artscapeレビュー

▲ページの先頭へ