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2021年06月15日号のバックナンバー

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フォーカス

分有されるスクリーン──コロナ禍における映画・映像の現在

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[2021年06月15日号(阪本裕文)]

コロナ禍によって、劇場や映画館、美術館、コンサートホールなどがそれまでのような活動を制限される状況が続くなか、昨年春頃よりドキュメンタリー、実験映画、ビデオアートなどの映画・映像の領域にて、オンライン上映の試みが現われ始める。それらはコロナ禍における一時避難的な対応として始まったといえるが、その数は次第に倍増し、現在ではすべての情報をつかむのが困難なほどに広がりを見せている。少なくとも筆者は、この1年数カ月で、そういった映画・映像へのアクセス手段がまったく様変わりしてしまったと感じている。このレポートは、拡大するオンライン上映を概観し、コロナ禍が浮かび上がらせた映画・映像を上映することについての意義に批評を加えるものである。

キュレーターズノート

個と公の狭間での実践と、終わらない問い──展示と本を通して見せる「村上慧 移住を生活する」

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[2021年06月15日号(野中祐美子)]

2020年10月17日から2021年3月7日まで、金沢21世紀美術館において展覧会「村上慧 移住を生活する」を開催した。村上にとっては過去最大規模の個展であり、「移住を生活する」を大々的に紹介した初めての機会でもあった。
展覧会タイトルにある「移住を生活する」というのは、村上が2014年4月から継続しているプロジェクト名である。このプロジェクトは、村上が自作した発泡スチロール製の「家」を背負い、歩きながら移動し、寝るために家を置く「敷地」を他人から借りて移動生活をするものである。村上が、この移動生活中に自分自身に課している課題として、毎日日記を書くこと、貸してもらった敷地に家を置き「敷地写真」を撮影すること、各地で「土地のある家」のドローイングを描くこと、がある。生活しながら同時に制作をし、移動を繰り返す。実に忙しい毎日だ。そしてその生活そのものがいずれ作品としてかたちになるのである。

マイクロなアート活動とゆるやかなネットワーク、そして鳥取県立美術館のオープンに向けて

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[2021年06月15日号(赤井あずみ)]

今号から「キュレーターズノート」の執筆陣に加わっていただく鳥取県立博物館の赤井あずみ氏は、学芸員としての勤務のほか、「HOSPITALE PROJECT」というレジデンスやギャラリーなどのインディペンデントな活動もされている。2025年に県立博物館の美術部門が独立して県立美術館がオープンするプロセスもあわせて、現在進行形のさまざまな鳥取アートシーンを発見していけそうだ。(artscape編集部)

アート・アーカイブ探求

ジャクソン・ポロック《秋のリズム:ナンバー30, 1950》──静謐な秩序「大島徹也」

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[2021年06月15日号(影山幸一)]

artscapeレビュー

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