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2022年02月15日号のバックナンバー

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フォーカス

アーティスト・コレクティブがつくるコレクティブな展覧会──「丸亀での現在」の挑戦

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[2022年02月15日号(塚本麻莉)]

これまでartscapeでは、新型コロナの感染拡大がアートシーンにもたらしたさまざまな変化をお伝えしてきた。展覧会が延期や中止になったりすることのほかに、移動や接触が制限されることで、アーティスト・イン・レジデンス、滞在制作、作家による遠方へ出かけてのリサーチ、ワークショップなどは大きな制約を受けることになった。これらの活動は、美術館から地域へ、地元から他の地域へとつながる活動として、コロナ以前はアートプロジェクトの大きな潮流となっていたものである。第6波が直撃しているいま、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で開催中の「丸亀での現在」展が、コロナ時代のこれらの活動について、ひとつのモデルを示しているようだ。高知県立美術館の学芸員、塚本麻莉氏にレポートしていただく。(artscape編集部)

キュレーターズノート

「コレクション」を考える(2)──「私的コレクション」を「公立美術館」にすること

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[2022年02月15日号(志田康宏)]

「コレクション」は変化するものである。内容や規模の変化はもちろんだが、所有者の変移などにより、コレクションの性質そのものが変化することもある。今回は「私的な個人コレクション」がほぼそのまま「公立美術館」になった栃木県内の美術館を紹介し、コレクションの性質が私的なものから公的なものへと変化することにより起こること、またコレクションを地域に残すことの意義についても考えてみたい。

「コロナ禍によって失われつつある大切なことをアートは甦らせてくれる」か?──奥能登国際芸術祭2020+

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[2022年02月15日号(赤井あずみ)]

新型コロナウイルスの蔓延による大きな変化のうちのひとつに、移動の制限があることはいうまでもない。一年の暦を展覧会スケジュールで刻んでいる者たちにとっては、この2年間は針を失った時計のような曖昧な時間を過ごしたのではないだろうか。第2波、第3波などの感染ウェーブは、4つ目以上でもはや記憶のトリガーの役目を果たさなくなった昨今ではあるが、10月からほんの3カ月、以前のような日常生活が戻った期間があり、幸運にもいくつかの芸術祭を見て廻ることができた。そのうちのひとつ「奥能登国際芸術祭2020+」について詳しくレポートしたい。

アート・アーカイブ探求

パウル・クレー《海のカタツムリの王》──境界線上の生命体「前田富士男」

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[2022年02月15日号(影山幸一)]

artscapeレビュー

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