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2022年07月15日号のバックナンバー

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フォーカス

分担とパッチワークのフェミニズム──パフォーミングアーツと女性のライフステージ

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[2022年07月15日号(落雅季子)]

結婚、出産、移住──生活環境やライフステージの変化に呼応するかたちで、創作活動との新たな関わり方を模索する女性アーティストやパフォーマーの存在を、舞台芸術の周辺で目にすることがこの数年の間とみに増えたように思う。なかにはその試行錯誤の過程を積極的に発信することで周囲をエンパワメントしている女性もいて、すべてのリソースを創作活動に投じなければ“第一線”から脱落してしまうような旧来的なアーティスト像や業界構造を、わずかずつでも相対化し始めている。舞台芸術の分野を中心に批評に携わり、そのなかで女性の生き方と創作活動への切実な問題意識のもと執筆活動を行なってきた落雅季子氏に、コロナ禍を経た現在の状況についてテキストを寄せていただいた。(artscape編集部)

キュレーターズノート

過去の問いを現在に引っ張り上げる──オーギカナエと牛嶋均、二人の二つの個展から

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[2022年07月15日号(正路佐知子)]

オーギカナエと牛嶋均(ともに1963-)。佐賀と福岡、ともに九州出身の二人はそれぞれ1980年代より活動を開始し、現在は福岡県久留米を拠点に活動を続けるアーティストだ。昨年から今年にかけて、二人が開催したそれぞれ二度にわたる個展は、この20〜30年の間、芸術祭などをはじめとするアートシーンの変動にも促されるかたちで更新されてきたそれぞれの表現に対して、一度立ち止まり、振り返り、さらなる展開を目指したものだった。表現の方向性は違えど、部分的に交差する二人の個展の様子を、福岡市美術館の正路佐知子がレポートする。(artscape編集部)

トピックス

スタッフエントランスから入るミュージアム(6)インクルーシブ・プロジェクト 学習交流係──美術館を安心して通える場所へ

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[2022年07月15日号(青山由貴枝/坂口千秋)]

2021年4月、長野県信濃美術館は建物をリニューアルして、名称もあらたに長野県立美術館として再オープンした。ウェブサイトには「展覧会」や「イベント」とは別の項目として「学び・交流」のページがあり、とくにそのなかの「インクルーシブ・プロジェクト」が目をひく。「多様性」という言葉と同等に、アート活動の方向性としてとりあげられることの多くなった「インクルーシブ」だが、大々的にプロジェクトとして掲げている美術館は珍しい。実際に美術館をたずね、担当されている青山由貴枝氏にお話しをうかがった。(artscape編集部)

アート・アーカイブ探求

ビル・リード《ビーバー》──誇り高きクリエイション「齋藤玲子」

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[2022年07月15日号(影山幸一)]

artscapeレビュー

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