バックナンバー
2023年05月15日号のバックナンバー
フォーカス
サウンドプログラマー濱哲史に聞く、坂本龍一のインスタレーション作品 制作の流儀
[2023年05月15日号(濱哲史/畠中実)]
3月28日に逝去された音楽家・坂本龍一氏は、多岐にわたる創作活動で知られているが、さまざまなアーティストやエンジニアたちとともに多くのインスタレーション作品も手がけていた。展示空間をアルバムやコンサートとは異なる音空間として、坂本氏はそこで何を探求し、どのように音を構築していたのだろうか。サウンドプログラマーとして協働していた濱哲史氏を、音楽批評および、NTTインターコミュニケーション・センター [ICC](以下、ICC)で坂本氏の展覧会のキュレーションも手がけた畠中実氏にインタビューしていただいた。(artscape編集部)
キュレーターズノート
記録とアーカイブにまつわるいくつかの話──AHA!との協働プロジェクトを経験して
[2023年05月15日号(赤井あずみ)]
流れゆく時間のなかで起こる出来事とその記憶を、いかにとどめ、手中に残しておくかについては、人類が共通して抱える課題なのではないだろうか。広場に設置されたモニュメント、分厚い記念誌や分厚い歴史書といった大層なものではなくても、日々行き交う大量のe-mail、新しい出会いの現場での名刺交換、店舗で渡されるレシート、年末になると買い換えるスケジュール帳、InstagramをはじめとするSNSなどなど、日常の些細な事柄を記録するものは案外色々ある。
トピックス
[PR]スウェーデン国立美術館×DNPミュージアムラボ
スウェーデン国立美術館館長と考える:アートとウェルビーイング、その関係は?
[2023年05月15日号(artscape編集部)]
国内外のミュージアムと協働して、誰もが気軽に芸術文化に触れ、その背景を読み解き、驚きや感動、共感やヒントをえる方法を開発してきた大日本印刷株式会社の文化活動「DNP ミュージアムラボ」。スウェーデン国立美術館とは、オリジナルの対話型鑑賞法「アート リフレクション メソッド」を用いたワークショップの普及を行なっている。
このメソッドは、美術作品を見たときの「気持ち」に焦点を当て、対話を通して⼼の動きを言葉にすることで、美術鑑賞の楽しさや作品の新たな魅力を発見していくという手法である。そのベースとなるのは、アートが人々を結びつけ、心を揺さぶる経験がウェルビーイングにつながるのではないか、という考えだ。
3月2日、このプロジェクトの一環として、「アートとウェルビーイングの関係、そしてそのための美術館の役割」をテーマに、スウェーデン国立美術館のスサンナ・ペッテルソン(Susanna Pettersson)館長(開催当時)を講師に迎えたトークショウが開催された。