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2014年10月01日号のバックナンバー
フォーカス
“HYBRIDATION” by Alexis Tricoire 展
[2014年10月01日号(栗栖智美)]
夏のヴァカンスも終わり、新学期を迎えたパリではPARIS DESIGN WEEKと称して、パリ中の商業スペースやギャラリーなどで、優れたデザインの商品やインスタレーションを展示・販売している。
今回は、PARIS DESIGN WEEKによる企画、植物園で開催中のデザイナー、アレクシス・トリコアール(Alexis TRICOIRE)の展覧会「HYBRIDATION」に注目してみようと思う。
キュレーターズノート
「MEDIA/ART KITCHEN AOMORI──ユーモアと遊びの政治学」「美少女の美術史」「成田亨──美術/特撮/怪獣 ウルトラマン創造の原点」
[2014年10月01日号(工藤健志)]
2014年4月29日に起きた不幸な事故から約3カ月、7月1日に活動を再開した国際芸術センター青森(以下、ACAC)。同じ青森の文化事業に携わる人間として、その再スタートに安堵するととともに、「MEDIA/ART KITCHEN AOMORI──ユーモアと遊びの政治学」と題された軽やかなフットワークの展覧会に、以前と変わらぬACACの「意思」を感じ、ひそかに喜びをかみしめた。
「1974」(第1部 1974年ニ生マレテ、第2部 1974年──戦後日本美術の転換点)、「服の記憶──私の服は誰のもの?」
[2014年10月01日号(住友文彦)]
まだ開館して1年にも満たない新米館としては、先達の活動を大いに参考にするために、事業のみならず、運営面、設備面も問い合わせをしては、事業計画に活かしてきた。最近は開館後10年、20年を迎え、改修工事にともなう一時休館にはいる美術館があちこちで眼に付くので、設備面ではどのような問題を抱えているか、どのような対処をしているのか、とても気になる。そうしたなかで、同じ県内の群馬県立近代美術館は開館40周年というから、かなり早い時期に誕生した地方美術館として積み上げられてきた活動をこれまでも参考にさせてもらってきた。
「MEDIA/ART KITCHEN YAMAGUCHI──地域に潜るアジア:参加するオープンラボラトリー」
[2014年10月01日号(阿部一直/井高久美子/渡邉朋也)]
前回の座談会の時点では、「地域に潜るアジア」が一般公開していなかったため、準備段階というエクスキューズがあるなかで、コンセプトやビジョン、そのとき進行していたリサーチを話題にした(展覧会「地域に潜るアジア」については前回の連載をご覧いただくか、プレスリリースがありますので、そちらをご覧いただきたい)。今回はあれから約3カ月が経って、その間に展覧会も無事オープンして、さまざまな実践が積み重なり、市民からのレスポンスや参加も多数ある。そこで今回は、事前に掲げていたビジョンやコンセプトがどれくらい遂行されたのか、あるいは予想していない創発や発見が生まれたのか、展覧会を取り巻く具体的なエピソードについてディスカッションを行なった。