越路吹雪(1924 ~1980)は、戦後の宝塚歌劇団で主演男役となり、退団後もミュージカル『アプローズ』や映画などに出演。女優・歌手として活躍し、日本語のミュージカルとシャンソンを定着させた人物です。
 1953年のフランス旅行以来、パリの舞台とファッションに刺激を受け、後年の「ロングリサイタル」では、イヴ・サンローランのオートクチュールドレスを着こなすなど、その衣装へのこだわりは人々の憧れとなり、また彼女自身の舞台に一層の輝きを与えました。
 越路の生誕100年を記念する本展では、舞台衣装、アクセサリー、ポスターなどから、越路の軌跡をたどるとともに、スタイルへのこだわりを紹介いたします。