「十日町石彫シンポジウム」に参加し、市内に作品が設置されている作家にスポットを当てて紹介するシリーズ展。今回は鈴木武右衛門(1949-2014)と酒井良(1950-)の同級生による2人展を開催いたします。2人はは大学で出会って以来、ともに石と向き合い、互いに切磋琢磨して制作に励んできました。鈴木の緊張感をはらんで大胆かつ繊細に構成されたフォルムと、石と対話しながら石から湧き上がるイメージを彫り起こす酒井の造形。
鈴木の没後10年となる本年、親友同士初めての2人展となります。それぞれの魅力あふれる作品をぜひお楽しみください。

【同時開催】刀匠 天田昭次・收貞 兄弟展
刀匠 天田昭次(あまた・あきつぐ:1927-2013)師は、日本刀の最高峰といわれる鎌倉時代後期の刀剣の地鉄に魅せられ、その煌めきを追い求め生涯をかけて自家製鉄の研究を続けました。
幾多の苦難を共に乗り越えたのが、実弟で弟子でもある收貞(かねさだ:1933-)師であり、遂には昭次師の重要無形文化財「日本刀」技術保持者認定の栄誉へと繋がりました。それは昭次師のたゆまぬ努力もさることながら、收貞師の惜しまぬ協力と支えなくしては、遂げられなかったものかもしれません。
今展では昭次師の作と、作刀数が多くない收貞師の作をそれぞれ展覧いたします。