≪やきものにまつわる「人物文様」と「人間関係」を紐解く≫
多彩な装飾が特色である江戸時代の伊万里焼や、明時代の中国景徳鎮窯の磁器の中で、今展では人物のモチーフに注目します。吉祥図としてあらわされた神仙画や、歴史上の名場面を描いた歴史画、世相を反映した風俗画など、その内容は多岐に渡るもの。今展では、第1章「願いを込める―神仙画・唐子図―」、第2章「古典に親しむ―歴史画・物語絵―」、第3章「風情を楽しむ―風俗画・美人画―」、第4章「己を映す―山水画―」の4つのテーマに分けて、ご紹介いたします。
あらわされた人物は誰か、どのような背景から描かれたのか、そして、どのような人々が受容したのか。「人物文様」そのものだけではなく、当時の「人間関係」にも目を配りながら、古陶磁にまつわる「人間模様」を紐解いていきます。
伊万里焼や景徳鎮窯磁器を中心に、約70点の館蔵品が繰り広げる「人間模様」を覗いてみませんか。