2024年09月09日掲載
儒教のかたち こころの鑑―日本美術に見る儒教―
サントリー美術館
- 会期
- 2024年11月27日~2025年01月26日
中世になると、宋から新たに朱子学(南宋の朱熹が確立させた新しい儒教思想)が日本へ伝わり、禅僧たちがそれを熱心に学んだことから、儒教は禅宗寺院でも重要視されました。そして近世以降、文治政治を旨とする江戸幕府は、儒教を積極的に奨励し、その拠点として湯島聖堂を整備します。江戸時代を通じ日本各地で、身分を問わず武家から民衆、子どもに至るまで、その教育に儒教が採用され、広く浸透していったのです。
例えば、理想の君主像を表し為政者の空間を飾った、大画面の「帝鑑図」や「二十四孝図」が制作された一方で、庶民が手にした浮世絵や身の回りの工芸品の文様にも同じ思想が息づいています。それらの作品には、当時の人々が求めた心の理想、すなわち鑑(かがみ)となる思想が示されており、現代の私たちにとっても新鮮な気づきをもたらしてくれます。本展が、『論語』にある「温故知新」(ふるきをたづねて新しきを知る)のように、日本美術の名品に宿る豊かなメッセージに思いを馳せる機会となれば幸いです。
- 展覧会名
- 儒教のかたち こころの鑑―日本美術に見る儒教―
- 分類
- 企画展
- 会場
- サントリー美術館
- 会期
- 2024年11月27日~2025年01月26日 Googleカレンダーに登録
- 開館時間
- 10:00~18:00(金曜日、1/25[土]は10:00~20:00)
- 休館日
- 火曜日、12月30日(月)~1月1日(水・祝)
※1月21日は18時まで開館 - 観覧料
- 一般 当日1,700円 前売1,500円
大学・高校生 当日1,000円 前売800円
中学生以下無料 - 住所
-
107-8643 東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3F
- 公式サイト
- https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2024_5/index.html
- 公式SNS
- お問合せ先
- Tel. 03-3479-8600