平安時代の武将・源頼光が悪鬼・酒呑童子を退治する物語は、14世紀以前に成立し、やがて絵画や能などの題材になって広く普及しました。
なかでも、室町時代の狩野元信筆「酒伝童子絵巻」(以下、サントリー本)は、江戸時代を通して何百もの絵巻に描き写され、多大な影響を与えた古例として有名です。
 
本展では、近年修理を終えたサントリー本を大公開するとともに、そこから広がる酒呑童子絵巻の多様な展開をご紹介します。