「何も何も、小さきものは、みな愛し。」――清少納言『枕草子』より
古来小さいものは美しく、愛らしいものとして珍重されてきました。本展では館蔵品のなかでも、懐紙、短冊、扇面、小品といった様々な形の小さな、愛らしい書を紹介します。書は、余白の取り方や墨色の工夫次第で、表現は自在です。美しい装飾料紙に書かれたり、気取らない書きぶりで書かれたりと、小さい作品ならではの工夫や見どころがあります。
和歌が書きつけられた懐紙や短冊など、伝統的な美しさの書から、思わずくすっと笑ってしまうような小品の書画、「かわいい!」と感じるような書まで、魅力たっぷりの小さな書の世界をご堪能ください。

■展示品解説
令和7年3月2日(日曜日)、 4月12日(土曜日)
各日 午前10時半~11時、 午後2時~2時半
学芸員が初心者向けに展示品の解説をします。事前予約は不要です。お気軽にお越しください。