ヴァニタスとしての薔薇、アフロディテの薔薇...。自ら庭で育てた薔薇を中心に、植物や少女、女性像を描き合わせ、写実的であると同時に幻想的、古典への憧憬を感じさせる作品を創造する豊永侑希の世界に、植物を観察し実際の植物から型紙をおこし、驚くほど美しく繊細な布花標本を作り上げるutopianoの作品が寄り添う。自然が生み出す美へのあこがれと愛情を、それぞれの形で表現する二人が織りなす薔薇の饗宴。