川越ゆりえは心の中の様々な感情を架空の虫にして表現する作家です。不安・怒り・悲しみ・喜び…私たちは自分の感情をそんな言葉で表しますが、人間の気持ちはもっと複雑。「もっと注目されたい」「誰かに肯定してほしい!」「なんだかいい調子」あえて名前を付けることがないような心の機微を川越は独特の感性で虫の姿に変化させてしまいます。ちょっぴりユーモラスで愛くるしい虫たち。自分の中にもこの子たちが住んでいるかも…と自身の心と対話しながら鑑賞できる展覧会です。会期は前期を昼の部、後期を夜の部と題し、表情の違った2つの展覧会を楽しんでいただけます。