2025年09月25日掲載
ターニヤ・アル゠フーリー & ズィヤード・アブー・リーシュ「電力と権力を探して」
京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA(アクア)
- 会期
- 2025年10月11日~2025年11月16日
カルーセル
-
Photo by Elina Giounanli
中東の小国レバノンが、数十年間に及ぶ電力危機とこれに端を発する政情不安に見舞われてきたことをご存知だろうか。国から配給される電力は1日わずか数時間のため、国民は独自の解決策に頼らざるをえない。状況は2020年の金融破綻や昨今のイスラエルによるレバノン侵攻によって悪化の一途をたどるばかりだ。
レバノン内戦下(1975–90)に生まれたターニヤ・アル゠フーリーと歴史家の夫 ズィヤード・アブー・リーシュは、ある停電の夜、この問題の根源を解明するプロジェクトに乗り出した。本作は「謎解きをするには最高のカップル」と自ら語る二人が見つけた事実を、観客参加型のレクチャー・パフォーマンスで告発していくものだ。
ある祝いの夕べに誘われる参加者たち。供されるのは、複数の国で収集した公文書や記録文書の数々だ。これまで隠蔽されてきた資料を含むこれらは、レバノンの電力インフラと旧宗主国や欧米間の覇権争い、マネーゲームをめぐる歴史の闇の痕跡。ひとつずつ手にとって見ていくことで、観客自身もこの歴史の継承者となっていく。展覧会では、パフォーマンス上演後の空間をサウンドインスタレーションとして公開する。
- 展覧会名
- ターニヤ・アル゠フーリー & ズィヤード・アブー・リーシュ「電力と権力を探して」
- 分類
- 企画展
- 会場
- 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA(アクア)
- 会期
- 2025年10月11日~2025年11月16日 Googleカレンダーに登録📅
- 開館時間
- 10:00〜18:00
- 休館日
- 10月27日(月)、11月4日(火)、11月10日(月)
- 観覧料
- 無料
- 住所
-
600-8601 京都府京都市下京区下之町57-1
- アクセス
- JR/近鉄/地下鉄京都駅 徒歩6分
京阪七条駅 徒歩10分
バス:「塩小路高倉・京都市立芸術大学前」バス停下車すぐ
※来客用駐車場はございません。 - 公式サイト
- https://gallery.kcua.ac.jp/archives/2025/13650/
- お問合せ先
- 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
Tel: 075-585-2010