1990年代中頃から銅版画家として国際的に頭角を現したディーン・ボーエン(1957年生まれ、メルボルン在住)は、今やオーストラリアを代表するアーティストとして大きな絵画やパブリック彫刻を手がけている。2023年にはキャリア最大の回顧展を群馬県立近代美術館と徳島県立近代美術館で開催。そして今秋は八王子市夢美術館で開催され好評を博した。美術館より規模は縮小するものの、多くの作品がギャルリー宮脇へ搬送され、「ディーン・ボーエン日本デビュー30周年記念展」として京都の画廊を会場にして巡回展の掉尾を飾ることになった。美術館巡回展に出品した主要な平面作品のほかに、当画廊では展示したことのなかったような大きなペインティングや数々のブロンズ彫刻を展覧。加えてこの記念展のために描き下ろされた一連の新作水彩画を発表する。全83点+アニメーション上映。