オカタオカの個展「TOBAN TOBAN」を、2026年5月15日(金)から6月28日(日)まで、STUDIO 894 ギャラリーで開催いたします。

雑誌の表紙や書籍装丁、ロゴデザインなど幅広く活動するイラストレーターのオカタオカは、紙にとどまらず、木や石など多様な素材へとドローイングを展開してきました。

本展では、STUDIO 894を運営する中外陶園との協働により、動物や自然をモチーフにしたドローイングを、自身初となる陶板作品として発表します。寒さの厳しい1月に行われた中外陶園の工房での制作体験が、作品に独特の“温度”をもたらしました。無意識に求められた“暖”の気配は、春や夏を思わせるモチーフとして現れ、陶板という形式のなかに、季節が移ろう手前の曖昧な時間をとどめています。

制作では「焼いてみるまでわからない」というやきもの特有の不確定性と向き合いながら、色数を絞り、筆致や釉薬の選択を重ねました。鉄分を含む絵具やマット釉による微細なムラやにじみが、平面的なイラストレーションにはない奥行きを生み出しています。

本展では、15cm角の陶板作品31点が並び、陶板の反復や配置によって、個々のイメージが空間へと広がりを見せます。あわせて、音楽をテーマにした「WALL OF SOUND」シリーズの原画やウッドカット作品をはじめ、陶器のオブジェ、マグカップなど、近年手がけた多様な作品も展示。複数の素材や手法を横断する実践を通して、オカタオカの表現に内在する豊かさをご体感いただけます。

会期中の5月16日(土)には、オカタオカを迎え、トークイベントおよびギャラリーツアーを開催いたします。

やきものならではの質感や揺らぎによって生まれる、オカタオカの新たな表現を、ぜひ会場にてご高覧ください。