縄文、弥生、古墳へと至る日本列島の先史社会では、さまざまな造形が登場しました。日常利用する道具も、象徴的なものも、ひとの身体とのかかわりがその形や色、大きさを決定づけました。縄文土器も土偶も、古墳時代の装身具も然りです。
近年、ひととモノの相互浸潤作用が注目されています。ひとがモノをつくりだす一方で、モノがひとの行動や心を形づくり、ひととモノが相互に影響を与えながら変化したとみる理解です。しかし、モノを鑑賞するだけでは、人の手による造形という理解は超えられません。
そこで、3D データを活用した展示を実現し、往時に近い身体感覚でのものへのアクセスを可能にする場を提供します。「みえないものを形にする」「うつわの世界」「武装と身体」などをテーマとして、展示を準備しました。なぜこの形なのか、なぜこの色彩なのか、なぜこの大きさなのか。モノを「つくり」「つかう」ひとびとの身体感覚で迫ってみたいと思います。
また、時代を越えて存在するモノは、後世のひとびとに過去を認識させ、その行動や意識にも影響を与えます。遺品、記念、慰霊など、もうひとつのモノの役割についても紹介します。
歴史のなかのさまざまな「モノ」を、ひとの「身体」とのかかわりでとらえてみようとするのが本展示の目的です。造形とひとの意識や行動との相互関係を探究した研究の取り組みや成果を体感する場として位置づけます。
※3Dデータを活用したVR展示は、ご覧いただけない場合がございます。詳細は館の公式SNSをご確認ください。