会田誠
今回僕は、開館日の開館時間ほぼすべてを使って、公開制作をします。作るのは《混浴図》というタイトルの、もう2年以上前から構想と試作を始めていた、P500号(H218×W333cm) 3枚の大作絵画です。ちらちらと雪が降り湯煙が漂う、架空の超巨大な混浴露天温泉に、男女のみならず年齢、民族、時代、有名/無名、実在/非実在、善/悪‥‥等々、様々な属性の人間と、さらに「人間にあらざる者」までもが、いっしょに入浴している絵です。会期終了までに完成するわけではなく、完成はずっと先になります。併せて、新しい試みの抽象絵画シリーズも公開します。

岡田裕子
出展作《井戸端で、その女たちは》は、ともすれば時代にかき消されてしまったかもしれない物故女性アーティストをテーマにした作品です。会場には井戸があり、そのそばのテーブルで女性たちが人生を語り合っています。その声にシンクロナイズしたテーブルランプが瞬くというマルチメディアインスタレーションです。今回の登場人物は、前衛の時代を生きた女性たち。パートナーがアーティストだという女性もちらほら・・・女たちの声を岡田裕子が演じ、彼女たちに想いを馳せました。室内会場に井戸が出現し、屋外の古井戸そばでも展開します。女性の日常会話を揶揄する「井戸端会議」という言葉にも、これまでの女性の立場の不確かさを感じています。[美術館サイトより]