昨年、2025年に生誕250周年を迎えた、英国絵画史上でもっとも偉大な画家ともみなされるJ.M.W. ターナー(1775−1851年)。彼は、移ろう光や大気、荒れ狂う海や空、または産業革命期に人間が排出しはじめた蒸気や煤煙など、この世界の一定ではない諸相をときに克明に、ときに抽象化して描きだしました。...
この展覧会は、世界最大のターナー・コレクションを誇るロンドンのテート美術館の所蔵品から、油彩画や水彩画など、80点以上をご紹介する回顧展です。ターナーの作品群をテーマごとに再編し、ゆるやかな時系列に沿って展示します。しかし、そればかりではありません。本展では、ターナーが描いたものと戦後ないしは現代の芸術作品を各章で併置して対話させることで、その過去の画家の問題意識が時空を超えて後世のアーティストたちの関心とも響きあうことに眼を向けます。そのような展示法を21世紀に国際的に主導してきた機関のひとつが、ほかならぬテート美術館だったといえます。[美術館サイトより]