世界に誇る日本の美「琳派」
その始祖である俵屋宗達と、その様式を発展・大成させた尾形光琳。二人の天才画家の絵画作品を展示します。
宗達の雅:宗達の画風を一言で表すなら「雅」です。しかし宗達の雅は、たんに優雅さや格式の高さを誇るものではありません。水墨画、物語絵、そして金箔が煌めく金碧屏風ー。どの作品にも、型にはまらない大らかさがあり、優しく、そして「キュート」です。対象を細密に追いかけるのではなく、大きく大胆に描く。それでいて威圧感はなく、構図や色彩、愛らしい表情やフォルムのなかに、親しみや
すい「かわいさ」をそっと忍ばせる。高貴でありながら、どこか愛おしい。それこそが、今なお人々を魅了し続ける宗達画の真骨頂だと思います。※本展では、宗達の屏風の展示予定はありません。
光琳の雅:狩野派に基礎を学び、俵屋宗達に私淑した尾形光琳。光琳の画にも独自の「雅」が息づいています。天性のセンスが光る空間処理と筆運び、命が吹き込まれたかのような線と面。墨の濃淡や余白に込められた深い意味。どこかお茶目で優雅なその世界は、観る者を飽きさせない瑞々しさに満ちています。宗達も描いた金碧屏風を光琳も描いています。今回展示する『源氏物語』の「夕顔」の世界観を表現した『籬夕顔図屏風』(当館蔵)は、平安王朝の雅な恋物語の底に潜む、感情を揺さぶるドラマ性を、絵画作品へと昇華させた傑作です。陶磁器セクションでは、17世紀後期に肥前(現在の佐賀県)で作らた伊万里・柿右衛門様式の作品をご案内いたします。その他、アジアの彫刻や岡田茂吉作品も展示します。
地下1階にて「たゆたうアート」展を同時開催致します。
皆様のご来室を心よりお待ちしています。