ISSEY MIYAKE KYOTOのKURAではKURA展「URUSHI BODY —身体と物質の間に—」を開催します。

「つくる」ことと「つくらない」こと。ISSEY MIYAKE 2026/27年秋冬コレクションは、ものづくりにおける「作為」と「余白」の関係性を探求しています。本展では、その核心をなすシリーズ「URUSHI BODY」に焦点を当てます。

着物の帯やビスチェのように、身体を包み、支える構造物。URUSHI BODYはその概念を拡張し、硬質な造形を身体に「はめて、整える」という、現代的な装いの行為へと再解釈したシリーズです。身体の曲線を縁取るその佇まいは、和紙と漆によって生み出されています。福井の職人が漉き上げた一枚の越前和紙を手でちぎり、3Dプリンターで出力された型に幾重にも貼り合わせて立体を成形する。そこへ京都の職人が漆を塗り重ねることで、和紙の温もりは、深い光沢をたたえながらも、素材本来のしなやかさを内に残した物質へと姿を変えます。

その源流には、1980年代に三宅一生が身体への意識を起点に取り組んだ作品群「BODYWORKS」があります。プラスチックや紙、ワイヤーなど、布という範疇を離れた素材を用い、身体の動きとフォルムを探求したこの試みは、人体から型を取ったボディとして結実しました。物質に胴部が包まれるとき、かえって身体はその存在を雄弁に語り出します。

URUSHI BODYは、BODYWORKSに通底する探求を現代へとつなぐものです。本展では実作の展示をはじめ、福井と京都の職人工房での制作過程を追った映像を上映します。身体が物質に応答し、物質が身体に輪郭を与える。その静かな均衡のなかでひらかれるのは、身体という主題の、新たな貌(かたち)です。