令和8(2026)年は、中川一政(1893-1991、文化勲章受章者)の没後35年を迎えます。中川は97年の生涯の中で、油彩画を中心に、岩彩、書、陶芸や文芸に至るまで、幅広い分野で精力的に活動しました。いずれにも共通する、独自の生命力溢れる作風は今なお多くの人々を魅了し続けています。
 美術館開館40周年の節目を記念して開催する本展では、画業の始まりである21歳の処女作から、97歳の絶筆まで、作品を通して77年の足跡を辿ります。併せて、真鶴町立中川一政美術館の協力を得て、油彩画制作を行ったアトリエの一部を再現するコーナーを設けるとともに、当地で制作された作品も紹介します。こうした作品・資料から、中川の生きた証や息遣い、また当地との縁を感じていただければ幸いです。