いまから約100年前、当時、川崎造船所の社長だった松方幸次郎(1866-1950)はヨーロッパで西洋美術の一大コレクションを形成しました。「共楽美術館」という美術館を建設して、日本に西洋美術を普及するという志を立てて。そして、兵庫県西宮市に生まれた山村德太郎(1926-1986)は、山村硝子株式会社を経営する傍ら、関西を拠点に1950年代半ばから美術作品の蒐集を開始。公共の財産になることを見すえながら、約30年をかけて戦後日本を対象とした国内有数の前衛美術コレクションを築いたのです。彼らの願いは、現在それぞれのコレクションを収める国立西洋美術館と兵庫県立美術館に受け継がれています。
松方の生誕160年と山村の生誕100年を記念した本展は、国立美術館連携事業「コレクション・ダイアローグ」の一環として、鑑賞機会の充実とコレクションの活用促進を図るため実現しました。松方コレクションからはロダンの彫刻など近代美術を、山村コレクションからは具体美術協会を中心にした戦後前衛美術を出品します。[美術館サイトより]