衣服を研究する態度と行為は、どのような表現をうむのでしょうか。
本展では、ファッションとの関係を結び直す方法を、それぞれの視座から実践する四組の「リサーチャー」を紹介します。

過去の編み図を手がかりに、衣服の生産を民主的にひらくTALK NONSENSE。
着る行為をパフォーマンスとして表現し、衣服が人の身体を通してどう読み替えられるかを探るSeohee Kim(キム・ソヒ)。
グラフィックデザインの視点から、衣服の流通と所有に介入するThe Goodwiller。
高齢者の装いにまつわる語りとイメージを記録するYutaro Saito。

編む、書く、縫う、着る、描く、刷る、観察する、撮る。
ここには、彼らなりの方法で他者と関わりながら、衣服をめぐる問いを深める、多様な「研究方法」があります。
それぞれの関心や経験を手がかりに、衣服と社会について、ともに考える人びと。
そのゆるやかな集合を、本展では「ファッションリサーチャー-ズ」と呼びます。
彼らの切実でしなやかな実践には、変化の大きな時代においてファッションを鋭く見つめ直すための、さまざまな手がかりが示されています。