江戸時代の水道の記録『上水記』(東京都指定有形文化財(古文書))の期間限定実物公開を主とした秋の特別企画展を開催します。

『上水記』は今から約230年前の寛政三年(1791)に書かれた江戸上水(主に神田上水・玉川上水 )の公式記録です。3部作成されたうち、一部は第11代将軍の徳川家斉に献上、もう一部は老中松平定信に進呈、そして残った一部が水道歴史館にて所蔵・保管されています。その実物を毎年秋に開催される「東京文化財ウィーク」の開催に合わせて、年に1回期間限定で公開しています。

毎年異なるテーマでアプローチする上水記展ですが、今年は江戸上水誕生の契機となった家康・秀忠・家光の徳川三代によるまちづくりから、石野広通による『上水記』誕生を後押しした11代家斉など、歴代将軍と江戸上水の所縁を紹介します。

また、同時開催の水道歴史展「記録写真で振り返る創設期の金町浄水場-給水開始100年-」では給水から100年を迎えた金町浄水場にスポットを当て、建設から東京市水道に統合される昭和前期までの創設期の姿を、当館が所蔵する記録写真や関連刊行物などとともに振り返ります。