第二次世界大戦後、子どもの本で活躍した画家・茂田井武(1908–1956)。友人から「ボヘミアン」と呼ばれた茂田井の絵には純粋な魂が息づき、忘れかけていた懐かしい感覚を呼び覚まします。
1930 年、21 歳の茂田井は、単身パリへ渡ります。日中は給仕などをして働き、寝泊まりする安アパートに戻ると、記憶をもとにした絵を夜ごと画帳に描きためていきました。3 年に渡る欧州放浪の旅で目にした各地の光景は、茂田井の心に深く刻まれ、その後も繰り返し画題となりました。
没後70 年を記念した本展では、欧州滞在中の画帳「ton paris」「Paris の破片」「続・白い十字架」を中心に、パブロ・ピカソやモーリス・ユトリロ、マリー・ローランサン、藤田嗣治、板倉鼎ら当時のパリで活躍した画家たちの作品もあわせて紹介します。さらに、帰国後に制作された画帳やタブロー、絵本、エッセイなども展示し、茂田井の創作を支え続けた大切な旅の記憶を浮かび上がらせます。

【同時開催】ちひろ 旅のたのしみ
会期2026年10月30日(金)~ 2027年1月31日(日) 
※会期は予告なく変更になる場合があります。

【「茂田井武とパリの画家たち」関連企画】
〇高橋明也講演会
 「茂田井武と両大戦間のパリ」
日時:2027 年1 月9 日(土)14:00 ~ 15:30
講師:高橋明也(東京都美術館館長)
参加費:会場1000 円(入館料別) オンライン700 円
定員:会場40 名 オンライン100 名 
申し込み: 要事前予約(12/9より公式サイト、TEL.にて)
1920 年代から30 年代にかけてのパリは、世界各地から芸術家たちが集い、芸術の中心地として活況を呈していました。
フランス近代美術を専門とする高橋明也さんに、茂田井武が渡った時代のパリについてお話をうかがいます。


〇学芸員によるスライドトーク
日時:11 月22 日(日)14:00 ~ 15:00
参加費:無料(入館料別)/定員:30 名
申し込み: 要事前予約(10/22 より公式サイト、TEL. にて)
展示担当の学芸員が、スライドを用いてわかりやすくお話しします。