本展は、同一の手順によって制作された絵画が、異なる二つの空間において異なる構造をとることで成立している。
一方の空間では、作品は単体として提示される。それぞれは断片でありながら、内部に全体の構造を内包し、ひとつの完結した場として立ち現れる。
もう一方の空間では、同じ手順によって制作された複数の画面が連結され、壁面全体へと広がることで、境界を持たない連続体を形成する。ここでは作品は個としてではなく、無限に拡張し得るひとつの絵画空間として現れる。