戦後日本の陶磁器産業は、戦前から培われてきた技術革新やデザイン研究を基盤に、復興期を経て、1950~60年代に大きく発展しました。本展では、戦後直後に始まった実験的な試みを起点に、社会や生活文化の変化とともに展開した、戦後日本の陶磁デザインの流れを概観します。 各地の試験場では、素材や成形技術の研究に加え、新しい生活に対応した製品やデザインの開発が進められました。また、海外のデザインや、来日した外国人専門家からの刺激も加わり、戦後の暮らしに寄り添う多様な陶磁デザインが生み出されていきます。高度経済成長期には、住まいの洋風化やLDK型の住居の普及など、暮らしのあり方が大きく変化しました。それにともない、陶磁器にも新たな需要が生まれ、さまざまなテザインの提案が試みられます。 主要産地やメーカーにおけるデザインや技術革新の動向、さらに1990年代以降に広がった手仕事やクラフトへの関心など、時代ごとの潮流にも目を向けながら、現在へと続く日本の多様な陶磁デザインの展開を紹介します。