港区は幕末に外国公使館が置かれたことや、広大な武家屋敷地を明治期以降に受け継いだ華族や実業家らが、そこに洋風の邸宅を構えたこともあり、早くから洋風建築が建てられた地域です。
大正・昭和期には西洋の生活様式が広まるとともに、洋風建築の数も増加し、洋家具の需要も高まります。こうした中で、新橋・愛宕周辺には洋家具の製作所が集まり、ここで作られた家具は「芝の家具」として全国に知られるまでになりました。
本展では、港区域を中心とする明治・大正・昭和期の洋風建築や洋家具の図面・家具類などを通して、生活の近代化や洋風化の歩みをたどるとともに、華族や実業家の邸宅への納品も確認される芝の洋家具業について顧みます。