中国陶磁器には、器の表面に絵付けを施したものがある一方で、絵付けを施さず、胎土や釉薬、器のかたちなどによってさまざまな表情を見せるものが数多く存在します。本展示では、こうした「絵付けを施さない焼き物」に焦点を当て、関西大学博物館が所蔵する中国陶磁器のなかから、漢代(紀元前202-220年)から清代(1636-1912年)までの陶器、青磁、白磁、青白磁などを取り上げ、中国陶磁器の「素顔」を探ります。

 絵付けを施さない器だからこそ、焼き物そのものの要素がより際立って見えてきます。そこに目を向けることで、中国陶磁器の製作のあり方を考えることができます。こうした器の「素顔」を手がかりとして、中国陶磁器が長い歴史のなかで培ってきた多様な姿に触れていただければ幸いです。