19世紀後半、産業革命による大量生産が進んだイギリスでは、機械製品があふれる一方で、職人の手仕事に宿る美と創造性の価値を見直すアーツ・アンド・クラフツ運動がおこりました。その中心となったのが、デザイナー、詩人、思想家として活躍したウィリアム・モリス(1834-1896)です。モリスらは、生活を彩る品々に美を求め、働くことの喜びと豊かな生活が結びついた社会を理想としました。その理念は世界各地へ広がり、アメリカでは建築家フランク・ロイド・ライト(1867–1959)らが参加して新たな展開を見せます。こうしてアーツ・アンド・クラフツ運動は20世紀のモダン・デザインの礎となり、今日にも大きな影響を与え続けています。
本展では、テキスタイルや壁紙、家具、工芸品、装飾品、書籍など約170点をご紹介し、時代を超えてなお人々を魅了するデザインと、暮らしを豊かにする美の思想をたどります。​


<関連イベント>


■美術講座
暮らしを彩るデザイン―「美しいもの」を生み出す思想と表現
⽇時:2026年11⽉28⽇(土曜日) 14時〜
講師:当館学芸員
場所:多⽬的スタジオ

■ギャラリートーク
⽇時:2026年12⽉5⽇(土曜日)、12月12日(土曜日) 14時〜
講師:当館学芸員
場所:企画展⽰室

■公開ワークショップ
リピートパターンでデザインしよう!
⽇時:2026年12⽉19⽇(土曜日)
10時~11時、14時〜15時(この時間内であればいつでも参加できます)
講師:当館学芸員
場所:中央階段ホール
花や葉などのスタンプを組み合わせて、繰り返し模様をデザインします。