第5回 BBAA 2026 Brunn大賞受賞記念
三田圭介 個展《暮らしのかけら》

「命に予定などはない。システムもない。」
BrainBrunnGALLERYは、2026年11月18日(水)より、三田圭介の個展《暮らしのかけら》を2Fメインギャラリーにて開催いたします。三田は、第5回 BrainBrunn ART AWARD 2026においてBrunn大賞(最優秀賞)を受賞。本展は、その受賞を記念して開催する個展となります。

本展に並ぶのは、三田が日々の暮らしのなかから生み出してきた作品です。

身の回りにあるものを使い、自分の心と体、そして社会と向き合いながら、気取らず、格好をつけずに描く。あらかじめ予定やコンセプトを立てることはしません。描くなかで現れてきたものに何かを感じれば、それをそのまま受け止め、さらに手を動かし、足掻いていく。三田は、こうして生まれた作品群を「暮らしのかけら」と呼んでいます。

本展に寄せたステートメントには、殴り書きのような荒々しさを帯びた言葉が並びます。

「情報はあまりに速く伝わり、望んでもいないことがどこかの誰かによって決められ、いつのまにか当たり前の顔をして日常に降りてくる。
正解や間違いとされるものも、結局はその時代の流行と、社会の歯車に合っているかどうかの確認にすぎない。」

三田は、そうした社会のあり方に強い違和感を示しています。その一方で、「食べること、眠ること、人と支え合うこと、愛する人と暮らすことの尊さは、勉強などしなくても今を生きていればわかるのだ」と記しているのです。

三田は、人もまた草木や花、太陽や月、動物と同じように、自然のなかで生まれ、生き、そして死んでいく存在だと捉えています。
「だからこそ、生産性もなく、栄養にも金にもならない「絵を描く」という行為のなかでだけは、嘘をつかずにいたいと願う。何かを発見し、ときには美しいとうぬぼれ、ときには反省する。それでもなお、あがき続ける。」
その率直な態度こそが、三田の作品の根底にあるのです。

会場には、一人の人間が今日を生きた痕跡が、飾り立てられることなく並んでいます。

速度を増し続ける社会のなかで、自らの暮らしや、日々を生きることの意味を見つめ直すひとときとして、ぜひ会場で作品と向き合っていただければい幸いです。