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ルーベンスとその時代展 |
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4/15-7/2 東京都美術館
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連休をはさんで2週間、美術館にも画廊にも行かなかった。バカンスを楽しんでたわけではない。仕事してたのよ。そんなときには、これでもかというぐらい胸やけする脂ぎった絵を見たい。そこでルーベンスだ。この展覧会はウィーン美術大学絵画館のルーベンス作品を中心に、17世紀のフランドルとオランダの絵画を集めたもの。それほど有名な作品は来てないし、うんざりするほどの量でもないが、そこそこ満足できた。やっぱり絵画の黄金時代は17世紀だ。
[5月12日(金) 村田真] |
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日本画の100年 |
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4/4-5/28 東京芸術大学大学美術館
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20世紀の代表的な日本画が時代順に並んでいる。直前に見た「ルーベンスとその時代展」に比べて耐えきれないほどの「薄さ」を感じてしまうのは、日本とヨーロッパの違いか、時代の違いか、それとも単に個人的な趣味の問題か。ぼく的にはポタージュより味噌汁のが好きなんだけど。カタログは箱入りで高かった(2500円)が、日本画展には珍しく英訳がついている。ちなみに「日本画」はまんま「Nihonga」だそうです。
[5月12日(金) 村田真] |
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中川トラヲ展 |
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5/13-6/10 大阪・Kodama
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展示風景 |
「あなたが喜ぶようなエピソードを私は何も持っていない」となんとも思わせぶりな個展のタイトル。メインの展示室には、タブローが2点、そして大きな山並の輪郭線をグレイの絵の具で力強く直接壁に描いている。共通して出てくるダイヤ柄。雪をいただいた山が背景にあるためにスターダストかとも見てとれる。だが、直接的な何かのイメージというわけではない。背後にあるものをのぞくための窓であったり、手前にあるものを映し出すためのスクリーンの隙間であるようにも思われる。山や大木といった具体的なかたちが画面に確認できるものの、実際に表現しているのは、見慣れたダイヤ柄というかたちを借りた別のものなのだろう。
[5月13日(土) 原久子] |
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スーパーフラット展 |
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4/28-5/29 東京・パルコギャラリー
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村上隆のキュレーションで、奈良美智、竹熊健太郎、中ハシ克シゲ、タカノ綾、ヒロミックスらが出品。村上によれば、現代日本の社会・風俗・芸術・文化はすべて「スーパーフラット」(超2次元的)で、その感覚をさかのぼれば日本の古典美術にいきつくという。だから日本が世界に誇るアニメ、漫画、ゲームといったオタク文化もいま始まったことではなく、遠く歴史に連なるものだ、ということになる。アイディアも戦略もおもしろいけど、展覧会はおもしろくなかった。
[5月13日(土) 村田真] |
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岡本太郎とEXPO '70展 |
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4/20-5/28 大阪・国立国際美術館
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万博記念公園のなかにある国際美術館は、太陽の塔を見据えるかたちに建っている。70年の万博から早いもので30年(こんな言い方をすると若い人に笑われるナ)。岡本作品は、モニュメント的な仕事しか、ほとんど見たことがなかったので、岡本作品をみるために展覧会に出かけた。期待していたほど作品の数がなかったのが残念。だが、万博の開催までの経緯や、岡本太郎がプロデュースした万博の魅力の再発見にもなった。ミュージアムショップで万博グッズが毎日飛ぶように売れてたいらしい。
[5月15日(月) 原久子] |
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