戦中に描かれた戦争絵画をこんな作家たちも描いていたのかと驚いた。お国の命であったにせよ、どんな気持ちで筆をとったのか察するにあまりある。しかし、そのなかにもそれぞれが自分の表現をしていこうと試みているところに生命力を感じる。展示ケースのなかの資料を立ち止まっては読みふけってしまった。今は60代,70代という作家や評論家たちの若い頃の発言にたくさん出合った。資料にやや偏りはあるものの、とても興味深かった。 [5月22日(月) 原久子]