logo

Exhibition Reviews & Guide ..

石松丈佳展 workwork's 12th
  9/6〜9/10 名古屋港ガーデンふ頭20号倉庫
 
 
石松丈佳
会場風景
海側と向かい合う部分の2カ所の扉が開け放たれた広い倉庫。このなかで長さ約2.6m、幅2.5cmくらいの竹を切り裂いた板がしなりながら、風に揺られて、ヤジロベイのように動いている。海辺のしっとりとした空気を感じながら、頭をもたげた稲穂のなかにいるような、不思議な気分を味わった。
[9月8日〈金〉 原久子]
top
台北ビエンナーレ2000 無法無天 the sky is the limit
  9/9〜2001/1/7 台北市立美術館
 
 
山出淳也「Over the Rainbow」
山出淳也の出品作「Over the Rainbow」

関空から約2時間半、台湾は近い。昨夜9時過ぎまで名古屋にいたのに、大阪に戻って、もう昼には異国の地。今回のビエンナーレ展のキュレーターは、ジェローム・サンス(仏)とマンレイ・シュウ(台湾)の2名。31作家の出身地は20カ国近くを数える。日本からはキュピキュピ、花代、山出淳也の3組が出品。静かに向かい合うタイプの作品もあれば、その場にいる人がともに交流できるような作品もある。映像や写真を使ったものが半数近くをしめるのも、作品に参加するかたちのコミュニケーション型作品が多いのも昨今の傾向だ。日本でもお馴染みのN・ラワンチャイクンの作品「Navin and the Kids Visit Taipei」は、入口で靴を脱ぎ、スパイシーな西瓜のタネが入った小袋を選ぶ。袋のなかに幸運カードが入っていたら、幸運証明証と赤いリボンのついたゴザがプレゼントされる。ちなみに、原久子みごとに幸運カードをget!!
[9月9日〈土〉 原久子]

top
Spin City 2000 驅動城市
  9/15〜10/15 華山藝文特區
 
 
Spin City 2000展 会場風景 会場風景

まだ展示を完了してはいなかったが、Spin City 2000をみせてもらうことができた。台中、台南、花蓮など台湾の6つの地域からそれぞれキュレーターをたてて、地元作家を選んだグループ展。32作家の作品には、多少レヴェルの差はあるものの、興味深いものもある。国際展である台北ビエンナーレの時期に合わせて、国内作家を美術家の協会が主体となってオーガナイズした。開催会場となった華山藝文特區は、台北中央駅から地下鉄で一駅めという市内の中心部にあるオルタナティヴ・スペースだ。酒工場跡の広いこの場所も、アーティストたちの手により運営されている。
[9月10日〈日〉 原久子]

top
平町公展
  8/24〜9/22 第一生命南ギャラリー
 
 
平町公 ギャラリーの壁面いっぱいに、滝のあるパノラマ風景を張り巡らせている。ここまでやってくれると見ていて気持ちがいい。
[9月14日〈木〉 村田真]
top
カリン・ザンダー展
  9/7〜9/30 ギャラリー小柳
 
 
カリン・ザンダー カリン・ザンダーって聞き覚えのある名前だと思ったら、1997年の「ミュンスター彫刻プロジェクト」に出ていた作家ではないか。あのときは、コンピュータで求めたミュンスター市の中心点に赤い円形のオブジェを置いた作品だったが、今回は人体をスキャンして10分の1の大きさに再現した人形を展示。カスパー・ケーニヒ人形もあった。まるでフィギュア。希望者には1体14万円で自分の体を彫ってくれるという。これはウマイ商売かも。でも愛する妻はスキャン写 真の段階でやめたという。ハンプティ・ダンプティ人形になってしまうから。
[9月14日〈木〉 村田真]

■関連記事
「ミュンスター彫刻プロジェクト――なぜ、カリン・ザンダーはダメなのか?」

top



artmix | MIJ | art words | archive
copyright (c) Dai Nippon Printing Co., Ltd. 2000