関空から約2時間半、台湾は近い。昨夜9時過ぎまで名古屋にいたのに、大阪に戻って、もう昼には異国の地。今回のビエンナーレ展のキュレーターは、ジェローム・サンス(仏)とマンレイ・シュウ(台湾)の2名。31作家の出身地は20カ国近くを数える。日本からはキュピキュピ、花代、山出淳也の3組が出品。静かに向かい合うタイプの作品もあれば、その場にいる人がともに交流できるような作品もある。映像や写真を使ったものが半数近くをしめるのも、作品に参加するかたちのコミュニケーション型作品が多いのも昨今の傾向だ。日本でもお馴染みのN・ラワンチャイクンの作品「Navin and the Kids Visit Taipei」は、入口で靴を脱ぎ、スパイシーな西瓜のタネが入った小袋を選ぶ。袋のなかに幸運カードが入っていたら、幸運証明証と赤いリボンのついたゴザがプレゼントされる。ちなみに、原久子みごとに幸運カードをget!!
[9月9日〈土〉 原久子]
Spin City 2000 驅動城市
9/15〜10/15 華山藝文特區
会場風景
まだ展示を完了してはいなかったが、Spin City 2000をみせてもらうことができた。台中、台南、花蓮など台湾の6つの地域からそれぞれキュレーターをたてて、地元作家を選んだグループ展。32作家の作品には、多少レヴェルの差はあるものの、興味深いものもある。国際展である台北ビエンナーレの時期に合わせて、国内作家を美術家の協会が主体となってオーガナイズした。開催会場となった華山藝文特區は、台北中央駅から地下鉄で一駅めという市内の中心部にあるオルタナティヴ・スペースだ。酒工場跡の広いこの場所も、アーティストたちの手により運営されている。
[9月10日〈日〉 原久子]