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「アーカスプロジェクト2000」記者発表 |
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9/29 スパイラル |
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なんか久しぶりに外の空気に触れるって感じ。今回は原久子の独壇場だな、きっと。ぶらぶらと歩いて青山のスパイラルへ。茨城県が主催する守谷町のアーティスト・イン・レジデンス「アーカス」も、5年のパイロット期間を終え、いよいよ今年から本格的にスタートを切る。この間のレジデンス事業に対する茨城県の評価(5点満点)は、「事業の必要性」が5、「県関与の必要性」が4、「事業の有効性」が4、「手法の妥当性」が4、「経費の削減」が4という高評価。だれがなにを根拠に評価するのか、また何点以上が合格なのかよくわからないけど、やっぱり役所って自分とこの事業をこういうふうに評価して決めていくんだなって感心した。してる場合ではないか。今年の招聘作家は、アメリカのブラッド・ブラウン、フランスのディディエ・トレネ、台湾のワン・テユ、日本の眞島竜男の4人。これからはこの4カ国で固定されるらしい。ちなみに、来年から日本人作家は一般公募になるかも。
[9月29日〈金〉 村田真] |
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島伸彦展 |
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9/11〜9/30 ギャルリー東京ユマニテ |
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動物のシルエットがキャンヴァスのうえに描かれている。要するに影だから、輪郭しかわからない。けれど、饒舌ではないものの、動物たちは表情豊かに語りかけてくる。こんなふうに気を抜いて心地よくみられるペインティング作品と出会えてよかった。
[9月29日〈金〉 原久子] |
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田中功起展 |
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9/2〜9/30 ナガミネ・プロジェクツ |
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透明の冷蔵庫のなかのフルーツケーキはあと1日で30日という熟成期間を満たそうとしていた。目の前にあるのに口にすることも、手に触れることもできないもどかしさ。ただひたすら、じっと時間の経過を待つケーキ。その横で、繰り返しモニターに映される缶から溢れ続けるコーラ。そして、オープニング・パーティで、ケーキの小さな一切れを大きなお皿に入れてもらい食べている楽し気な大勢の姿が、別なモニターから流れている。匂いもしてこないのに、口の中に唾液がたまってきた。
[9月29日〈金〉 原久子] |
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村瀬恭子展 |
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9/29〜10/28 タカ・イシイギャラリー |
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Tender, oil on linen, 68×62cm, 2000 |
水に浮遊する身体は、指の先の力までゆる〜く抜けていて、そのまま水の中に溶けてしまいそうな様子だ。見ているほうの緊張感も少しずついっしょに溶けてゆく。
[9月29日〈金〉 原久子] |
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第16回平行芸術展「響きと絵画」 |
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9/18〜9/30 エスパスOHARA |
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青山に出たついでにどこかでなにかやってないかと調べてみると、小原流会館で久しぶりに平行芸術展が開かれているではないか。スパイラルでこれまた久しぶりぶりに会った開発チエは、「平行芸術? 100年見てないわ」と吐き捨てて帰っていった。今年は岩熊力也、中沢研、吉田暁子の4人の出品。こないだのなびす画廊での個展にはおよばないが、吉田暁子の作品がいい。壁に取りつけてあるコンセントの差込口や壁そのものをモチーフに、かそけき仕事を展開している。
[9月29日〈金〉 村田真] |
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Towards Utopia展 |
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9/30〜10/28 CASO海岸通 ギャラリー・大阪 |
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New Generation会場風景 |
港の倉庫を改装したギャラリーが大阪港にオープンした。手づくりっぽい名古屋港の倉庫とは、まるで正反対。真っ白な壁。空調も美術館並に湿度等も保たれるようになっている。 オープニング展は4つの展覧会が併行して行なわれるTowards Utopia。New Generation '00というくくりで出品している若手のアーティスト・トークに出かけた。思っていることをなかなかうまく伝える言葉を持たないが、言わんとすることはわかるような気がした。でも、やや消化不良気味……。関西の異なる美大の出身者を教員が推薦するというかたちでつくられた展覧会。出品者はなぜか4人とも女性。そして、ほかの3つの展覧会の出品者は全員男性かつ40歳以上だった。世情を反映していると言ってもいいのかな。
[10月1日〈日〉 原久子] |
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