ひさびさに芝居を観に行った。松田・平田コンビ「月の岬」は観のがしていたので、再演は待ち遠しかった。近親者や周囲に暮らす小さな島の人々も、それぞれがそれぞれのプライヴァシーを持っている。からみ合う人間模様が見え隠れするにもかかわらず、とてもクールに舞台は進んでゆく。長崎弁のリズム、というよりこれは平田のリズムなのだろうか。 [9月16日〈土〉 原久子]