|
|
トーマス・シュトゥルート展――マイ・ポートレイト |
|
12/19〜2/4 京都国立近代美術館 |
|
|
|
無料観覧日。なんだか得した気分。若い学生風の入場者が多い。美術館のシリーズ、風景のシリーズ、家族写真のシリーズなど。家族の写真を見ていると、遺伝子というものが怖いとすら思えてくる。目の色、鼻のかたち、顎の張り具合……、遺伝子は継承されてゆく。
[1月27日〈土〉 原久子]
|
|
|
|
河崎晃一展 |
|
1/16〜28 ギャラリーすずき&Σ[京都] |
|
|
|
|
台座のうえのオブジェの影のように、壁の作品が見えたとたんに、オブジェは人物像に見えてきた。そう思ってみてしまうと、その人物を中心にドラマが展開されてゆく。
[1月27日〈土〉 原久子]
|
|
|
|
|
「五行」公開制作+ワークショップ 藤田昭子 |
|
1/24〜28 藤野芸術の家[神奈川] |
|
|
|
神奈川県北西部の藤野芸術の家が開館5周年記念事業として、昨年5月から金、土、木、水、火をテーマに、5人のアーティストが公開制作とワークショップを展開してきた。最終回の今回は「火」がテーマで、呼ばれたアーティストは藤田昭子。これまでの彼女の活動を写真で展示し、ワークショップを開いた。この日は雑誌『地域創造』の取材だったが、前日からの雪で藤野駅前のタクシーが運休、バスも1時間以上来ないことがわかり、芸術の家から車で迎えに来てもらうことに。でもワークショップには定員の20人がちゃんと来ていたのでびっくり。「芸術の家」というとアーティスト・イン・レジデンスを連想するが、ここは各種工房や音楽スタジオ、ホールなどのほかに宿泊施設も完備し、芸術家のためというより一般県民が泊りがけでアートと自然を体験するためのレジデンスなのだ。こんどはぜひにこちゃんと来てみたい。
[1月28日〈日〉 村田真]
|
|
|
|
|
辻和美展 |
|
1/24〜2/24 CAS[大阪] |
|
|
|
秋吉台国際芸術村の辻さんと一緒に画廊まわり。府立現代美術センターなど10軒をはしごする。1日でいっきに大阪中をまわるのは久しぶり。鉄網製の四角い箱に胴体を閉じ込めた女性の写真が案内ハガキに使われていたのが印象的だった辻和美展にも足を運ぶ。会場には、ハガキにあったものと同型の透明なガラス製の箱と鏡製の箱。それぞれにお揃いの足枷(あしかせ)まであった。ほかにガラスを吹いてつくったという女性用下着には、あっと驚く箇所も。そして、ガラスのミュール(サンダル)が部屋の隅に脱ぎ捨てるように乱暴に置いてある。女性に対する抑圧、一方にある奔放な欲望、葛藤しながら抵抗しつつ、こんなにキレイにまとめられてしまうと、どこか受け入れてしまっている感じがあって、正直すぎて……。
[1月31日〈水〉 原久子]
|
|
|
|
|
舟越桂展 |
|
1/26〜3/3 西村画廊[東京] |
|
|
|
|
遠くを見つめるロンパリ気味の視線に、相変わらず喜怒哀楽のない(しいていえば哀か)無表情な木彫だが、姿勢や体形に非現実感が増してきた。しゃがんだ姿勢の奇妙な人物像が舞踏家の天児牛大をイメージしたと聞いて、なるほど、この奇形的身体は次元を超えて暗黒舞踏と通底していたのだと納得。
[1月31日〈水〉 村田真]
|
|
|
|
|
|
田名網敬一展 |
|
1/29〜2/3 番画廊[大阪] |
|
|
|
60年代に制作されたシルクスクリーンによるポスターを展示。大胆なデザインにサイケな色調。次に寄った画廊でもまたいっしょになった若い女性が、画廊の人に「メッチャ、カッコよかった」と田名網作品のことを評しているのが聞こえた。沢山の印刷物に出会うが、こんなにイカシたデザインにはなかなかお目にかかれない。ホンマ、めっちゃカッコいい、と私も話に加わりたかった。
[1月31日〈水〉 原久子]
|
|
|
|