| 片岡健二展 |
| 2/26〜3/3
Oギャラリー eyes[大阪] |
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| 片岡健二の作品には大きなキャンバスいっぱいに女性の顔が描かれている。ソフトフォーカスというのかな。いつもなにかに包まれたような、それでいて女性の表情はけっこうリアルなペインティング。ずっと気になっていたのは、いつも同じモデルの女性なんだけど、笑顔がなかったこと。でも、今回やっと笑顔が!!いつもはキャンバスもタテ位
置なんだけど、この笑顔のはヨコ。笑顔とってもよかったデス。「ちょっと違うものを描いてみようかと……」てなことも本人が言ってましたが、ナニか事件でもあったのかしら?
[3月1日〈木〉 原久子] |
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| 鳥瞰図絵師の眼 |
| 3/1〜5/19 INAXギャラリー1[東京] |
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| 「具象地図」とでもいうんでしょうか、斜め上から見下ろした鳥瞰図で地図を製作するデザイナーの3人展。都市の景観ならば建物の形や窓の位
置まで調査して描き込み、自然なら山ひだや木の1本1本まで描写するので、根気のいる作業だ。かつて地図オタクだったぼくとしてはうれしい企画。
[3月1日〈木〉 村田真] |
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| 堀浩哉展 |
| 2/26〜3/10 ギャラリー山口[東京] |
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| 10年ほど前のペインティング数点と新作ドローイングに加え、写
真の上にテキストを書いた作品も展示。これは昨年の春から始めたものだそうで、テレビの画像や日常風景などなにげない写
真を撮り、思いついた言葉を書き連ねているのだという。堀さんも彦坂さんも最近、かつての美共闘時代の活動が海外で再評価される機運があるせいか、過去を揺り戻しているようにも見える。
[3月1日〈木〉 村田真] |
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| ex- |
| 3/1〜4/15 資生堂ギャラリー[東京] |
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| 1997年から建て替えのため休廊していた資生堂ギャラリーが再開。広さはこれまでとあまり変わらないが、今度はビルの地下なので天井高が5メートル以上もあり、おまけに空間は大きくふたつに分かれているので、使い勝手は必ずしもよくなさそうだ。まあ、よりチャレンジャブルな空間になったといっとこうか。オープンを飾る「ex-」は、キューバのカチョーとヤノベケンジの2人展。カチョーは相変わらず廃物で舟の形をつくっていてどこがいいんだかわからないのだが、放射線を浴びるとのっそり立ち上がるヤノベの子供人形はだれが見ても力作とわかる。
[3月1日〈木〉 村田真] |
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| シリン・ネシャット展 |
| 3/3〜25 金沢市民芸術村 |
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| 初日のアーティスト・トークには、ネシャットの話を聴きに400人を越える人がやって来たとか。光州ビエンナーレでグランプリをとった作品もよかったが、金沢で展示されていた《荒れ狂う》(1998)、《歓喜》(1999)、《熱情》(2000)の3つの映像作品もスキのない出来。ネシャットは、宗教・文化が生きていく上で日々大きな影響力をもつイランに生まれた。2つの画面
、男女、白と黒という対比を上手く使いながら表現してゆく短い映像は、最小限の要素のなかに深い意味を込めていて、とにかく観れて大満足。しかし、やっぱり金沢は寒かった。
[3月4日〈日〉 原久子] |
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| 木村望美展 |
| 3/5〜17 信濃橋画廊エプロン[大阪] |
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| 先月も「アモルファス・アイ/不定形の〈私〉」という展覧会で紹介した木村さんは、今月は個展で登場。透明の花びらのようなプロペラのような代物が初日の昨日、実験では回転するはずだったプロペラが回らず大慌てのご本人だったとか。そして、展覧会を見に来た藤本由紀夫氏までいっしょになって、どうしたら動くかを考えてくれたらしい。最終日までにプラン通
りにいったのだろうか。 [3月6日〈火〉 原久子] |
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