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Exhibition Reviews & Guide ..

林田直子展
3/12〜24 ギャラリー21+葉[東京]
 
 
林田直子展

池を描いたタブロー。一見ヘタクソな具象画だが(実際、技術的には稚拙だが)、えもいわれぬ味がある。
[3月13日〈火〉 村田真]

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猪瀬光写真展
 3/12〜24 Space Kobo & Tomo[東京]
 
 
猪瀬光写真展
ホルマリン漬けの奇形児や死体解剖といったおどろおどろしい写真が知られているが、それだけではない。草木の繁み、鯉の群れ、トカゲもある。でもみんな一目見て猪瀬光の写真であることがわかる。なんだろね、これって。ひとつの被写体に対して無数のシャッターが切られ、無数の試し焼きが繰り返され、結果的に月1枚の作品しか得られないという徹底ぶりはもはや神話化しているが、作者はまだ40歳になったばかりと知って驚いた。
[3月13日〈火〉 村田真]
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小島昇展
 3/5〜14 ギャラリイK[東京]
 
 
床のうえに白い敷物を碁盤模様に並べ、円筒形の透明アクリル板のうえに豆腐やネギを入れた土鍋と目玉焼きのフライパンを乗せている。要するに、鍋(日本?)とフライパン(西洋?)を駒に見たてたチェスなのだ。よく見ると、鶏肉やタラの切り身の入った豪華鍋や、ハンバーグや温野菜を乗せたリッチなフライパンもあって、おそらくそれがキングに違いない。料理は毎朝、作者が替えるのだそうだ。おもしろけりゃいいってもんか? つまらんよりはマシだが。
[3月13日〈火〉 村田真]
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宮本隆司展
 3/12〜31 秋山画廊[東京]
 
 
武蔵野の雑木林を撮った巨大なピンホール写真。ちょうど人ひとりが入れるくらいのピンホールカメラをつくり、その内部に作者が入って印画紙を貼り長時間露光するのだという。その証拠に、わきのほうに宮本自身の影が写り込んでいる。もともと彼は廃墟の写真で注目を集め、ホームレスの段ボールハウスに関心が移行し、その段ボールハウスをカメラに見立ててこういう写真を撮るようになったのだ。
[3月13日〈火〉 村田真]
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Songphol Chamchaijak and Thiatapon Mahawat 2人展
 1/29〜3/15 Project 304[バンコク/タイ]
 
 
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バンコクでアテンドをしてくれたクリティアの運営するスペースがProject 304。ここでは25才のアーティストが1階と2階でそれぞれ個展を開いていた。砂や芝生を持ち込んで、見に来た人まで作品のなかに参加させてしまうようなビデオをつかったインスタレーションは、映像がなかなか良かったらしいのだが、スペースの取材のほうが優先となり、作品は実はよく見れなかった。良かったと言われるとよけいに未練が残る。
[3月13日〈火〉 原久子]
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24 THAI YOUNG ARTISTS Project
 Siam Art Space[バンコク/タイ]
 
 
24 Thai1
24 Thai2
元シルクスクリーン工場だったという建物の1階をギャラリーにしているSiam Art Space では24人のタイの若手作家のグループ展が開かれていた。どれもなかなか質は高いが、日本でもやはり同年輩のアーティストが作っているのと同じようなテーマや内容のものがあり、「あっ、これ誰々のみたい……」なぁんてつい日本語で言ってしまったりして。
[3月14日〈水〉 原久子]
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Surrounded by Water
 [マニラ/フィリピン]
 
 
Surrounded by Water

Surrounded by Waterというスペース名の響きがナイス。移転してくる前の場所は小川が近くを流れていたらしい。メイン・ギャラリーでやっているグループ展はそれほどビビッとくる作品はなかったのだが、「キッチン」と呼ばれるスペース(もともとがハンバーガー屋の建物なので)の小部屋にあったギターの作品は、ダブ平バンドに入れたいな〜と思っていたら、ビデオを見せられてビックリ。ピカピカのイカしたギターをドロドロの川のなかに投げ込んでしまったりして演奏するパフォーマンスをやっていた。このパフォーマンスはかなりアナーキーで、その場にいたらもっと興奮できたかなって感じでありました。
[3月15日〈木〉 原久子]

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